今野敏【任侠書房】
今野 敏 著
税込価格: 734円
出版 : 中央公論新社
ISBN : 978-4-12-206174-3
発行年月 : 2015/09/16
利用対象 : 一般
日村誠司が代貸を務める阿岐本組は、今時珍しく任俠道をわきまえたヤクザ。その阿岐本組長が、倒産寸前の出版社経営を引き受けることになった。日村は半ば呆れながら、組長とともに問題の梅之木書房に出向くが…。【「TRC MARC」の商品解説】より
何というか、メチャクチャ面白かった。
この組長というのは、文化的なものに憧れを持っているのだろうか。
潰れかけた出版社を、引き受ける。
二番手の日村は、そちらへ出勤せざるを得ない。
古手の社員に鬱陶しがられたりしながらも、「真面目」に仕事をしていく。
少ない組員も出入りするようになる。
その一人は、入社記念に社員から貰った万年筆を後生大事に持っている。
彼もまた、「普通の暮らし」に憧れているのだ。
出版社の近くには他の縄張りもあり、少々ややこしいことに発展しそうだ。
ところが、事を構えさせようとするのは、何と警察だった。
その縄張りの「組」の方が、仁義をわきまえていたという話。
荒唐無稽な話だが、もしかしたら少しは本当のこともあるのかな?
任侠書房 Kindle版価格:680円
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