門井慶喜【若桜鉄道うぐいす駅】
門井 慶喜 著
税込価格: 724円
出版 : 徳間書店
ISBN : 978-4-19-893895-6
発行年月 : 2014/10/03
利用対象 : 一般
保存か、建て替えか!? 鳥取県の東のはしっこの山間部を走るローカル線・若桜鉄道のおんぼろ駅舎「うぐいす駅」をめぐって、村をあげての大騒動が勃発する。おまけに村長選挙まで…。【「TRC MARC」の商品解説】
「うぐいす駅」の駅舎はオンボロだが、フランク・ロイド・ライトの設計だと言われている。
村長の孫 涼太の視点で、物語が展開していく。
この村長と反対派の大学教授とは、幼なじみで、二人で武勇伝をものしたこともある。
その双方から、涼太は頼まれごとをされる。
祖父である村長からは、うぐいす駅の成り立ちの汚点を見つける、いやデッチ上げろと。
かたや元大学教授からは、うぐいす駅がいかに歴史的価値があるかを探し出せと。
血のつながりがある祖父の頼みに弱いのは仕方ないとしても、元大学教授を敵に回すと、これからの仕事に差し障りがあるのだ。
優柔不断に逃げている涼太だが、恋人に裏切られ、祖父も激務で亡くなってしまう。
その追悼選挙があり……。
で、結局涼太が選んだのは、歴史学者としての道だった。
若桜線(わかさせん)は、鳥取県に実際に存在する鉄道だ。郡家駅というのもある。
さすがに「うぐいす駅」はないが、第三セクターとして今も健在(?)である。
若桜鉄道うぐいす駅
Kindle版価格:362円
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