吉田太一【孤立死】
吉田 太一 著
税込価格:1,404円
出版 : 扶桑社
ISBN : 978-4-594-06343-6
発行年月 : 2010.12
利用対象 : 一般
遺品整理専門会社を設立した著者が、9000件に上る遺品整理の現場から得た体験をもとに、深刻な社会問題となりつつある孤立死の実態や孤立死現場で起こるさまざまな問題を、漫画を交えてわかりやすく紹介する。【「TRC MARC」の商品解説】
きっかけは、
「孤立死した人の部屋に共通点」遺品整理業者が見た現実
を読んだこと。
本書は最初の方で、孤立死した老人を描いた漫画をまず掲載している。
息子や娘が「一緒にご飯を食べよう」「これからそっちへ行くよ」と言っても、かたくなに拒んでいた父親。
近所の人とも殆ど交流することなく、食事はコンビニで調達している。
たしかにそれでも暮らせるが、あげく孤立死し、死後の整理で息子や近所の人に迷惑をかけることになる。
【方丈記】の時代は、たとえ孤立死しても、そのまま静かに朽ちていくことが可能だった。
しかし、現在は周りとの交流がまったくない状態では、生きていけない。
特に都会暮らしだと、便利すぎて自分一人で生きていっているように勘違いしがちだ。
五木寛之【孤独のすすめ】(18.08.24)と、比較して読んでみるのもいい。
ま、暮らし方の次元が違うような気もするが。
孤立死
Kindle版価格:480円
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