椰月美智【14歳の水平線】
椰月美智 著
税込価格: 1,365円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
14歳の息子と、息子の気持ちがつかめない、かつて14歳だった父親。ふたりの少年が過ごしたのは、「神様の島」−。【「TRC MARC」の商品解説】より
読み始めてしばらくして、「デジャブ」というか、確かに読んだ覚えがあると思った。
中二男子6人が、普段は留学生が使っている施設を使ってキャンプをする辺りからだ。
確かに読んだ。しかし本書ではないという確信はある。
思い出した。
【ひとなつの】という短編集だ。
同じ著者の、【三泊四日のサマーツアー】というのがある。
最初のスマートで意地悪な3人対、あとのややどんくさい3人。
【三泊四日のサマーツアー】では、意地悪組にバチがあたるのだった。
勿論長編だし、いろいろ物語を膨らませてある。
父親のふるさとへ帰郷した中坊が、そこでキャンプに参加するという設定だし、父親自身も中学時代を思い出すといった物語がある。
それにしても、同じような題材を扱ったとしても、もう少し変化がほしかった。
この著者は、【しずかな日々】(18.07.03)で好きになり、【その青の、その先の、】(18.07.14)もよかった。
それだけに、残念感が大きい。
関連記事
椰月美智子【どんまいっ!】(18.08.05)
14歳の水平線
Kindle版価格:583円
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- よしながふみ【きのう何食べた?】(2024.10.09)
- 年を重ねるゲイ・カップル、続く日常こそ希望(2024.10.07)
コメント