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2018.10.02

結城昌治【振られた刑事】

振られた刑事

振られた刑事結城 昌治 著
税込価格: 367円
出版 : 文藝春秋
ISBN : 978-4-16-729402-1
発行年月 : 1983.10
利用対象 : 一般

人間ドラマの悲喜劇にやさしい視線を注いだ、推理ミステリーの名手による魅惑の短編集。


【喪服の仲】

学生時代の友人の妻と浮気をしていた男は、彼に誘われて家に行き、その死体を発見してしまう。
彼の妻をかばうためもあって、警察に届けなかったのだが、意外な真実が。

冒頭から、怖い話だ。


【悪夢の明日】

これは、哀しい話。
上司ともめて警察を辞めた元刑事。
しがない探偵業をしているが、その彼が一応事件を解決する。

それにしても、真面目に将来を考えていた若い人たちがこんな不幸に逢うなんて。

あと
【影の侵入者】
【依命殺人】
【諦めない男】
【白い墓碑銘】
【悪い仲】
【教えた女】
【振られた刑事】
といったラインナップだが、表題作【振られた刑事】に代表されてしまう。

殺人の被害者と個人的関係があった(つまり振られた)刑事が、捜査陣から外されても事実を追及していく話。
あとは、たくさんありすぎて、もはやタイトルだけでは中身が思い出せない。


【喪服の仲】を読んだとき、ふと、佐野洋を思い出した。「喪服」がらみのタイトルがあったような。
随分読んだが、すべて紙本だった。
Kindleでないかと探してみたら、なんとunlimitedで何冊もある。
これは読まなきゃ!


振られた刑事
Kindle版価格:648円


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