青崎有吾【体育館の殺人】
青崎 有吾 著
税込価格: 842円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般
風ヶ丘高校の旧体育館で、放課後、放送部の少年が刺殺された。密室状態の体育館にいた唯一の人物、女子卓球部部長の犯行だと警察は決めてかかる。卓球部員・柚乃は、部長を救うために、学内一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。アニメオタクの駄目人間に―。
登場人物が多くて、整理するのが大変。
主人公と捜査側の刑事が兄妹だったり、これまたなかなかユニークだ。
ごく単純な理由で犯人候補が挙がり、刑事の妹が真相解明をと頼んだ相手は、アニメオタク。
しかし裏では、受験競争が事件の誘因になっており、成績上位者の発表が伏線でもある。
著者は「平成のクイーン」と呼ばれているとかで、途中で「読者への挑戦」を挟んでいる。
謎解きはまぁまぁかなという印象。
そして、事件が解決したと思いきや、まさかの展開で、冒頭の場面が生きてくる。
犯人が取引される材料となるところが、ある意味偶然性が高いと感じていたのだが、それはもう一人の犯人にもリスクだったはず。
うまくいけばいい、位だったのか?
軽く読めて面白かったが、探偵をここまで、それこそ軽く扱わなくてもいいのに。
「ラノベ」に近いのかな?
「裏染天馬シリーズ」として、現在4巻目まであるようだ。
体育館の殺人
Kindle版価格:unlimited
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 吉田恵里香【恋せぬふたり】(2025.03.28)
- 仁木悦子【聖い夜の中で】(2025.03.27)
- 【本の雑誌 3月号】(2025.03.25)
- 江口恵子【普段使いの器は5つでじゅうぶん。】(2025.03.21)
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
コメント