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2018.10.08

青崎有吾【体育館の殺人】

体育館の殺人

体育館の殺人青崎 有吾 著
税込価格: 842円
出版 : PHP研究所
ISBN : 978-4-569-70039-7
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

風ヶ丘高校の旧体育館で、放課後、放送部の少年が刺殺された。密室状態の体育館にいた唯一の人物、女子卓球部部長の犯行だと警察は決めてかかる。卓球部員・柚乃は、部長を救うために、学内一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。アニメオタクの駄目人間に―。

登場人物が多くて、整理するのが大変。
主人公と捜査側の刑事が兄妹だったり、これまたなかなかユニークだ。

ごく単純な理由で犯人候補が挙がり、刑事の妹が真相解明をと頼んだ相手は、アニメオタク。


しかし裏では、受験競争が事件の誘因になっており、成績上位者の発表が伏線でもある。

著者は「平成のクイーン」と呼ばれているとかで、途中で「読者への挑戦」を挟んでいる。
謎解きはまぁまぁかなという印象。

そして、事件が解決したと思いきや、まさかの展開で、冒頭の場面が生きてくる。
犯人が取引される材料となるところが、ある意味偶然性が高いと感じていたのだが、それはもう一人の犯人にもリスクだったはず。

うまくいけばいい、位だったのか?


軽く読めて面白かったが、探偵をここまで、それこそ軽く扱わなくてもいいのに。
「ラノベ」に近いのかな?


「裏染天馬シリーズ」として、現在4巻目まであるようだ。


体育館の殺人
Kindle版価格:unlimited


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