村木厚子【日本型組織の病を考える】
村木 厚子 著
税込価格: 907円
出版 : 角川書店
ISBN : 978-4-04-082266-2
発行年月 : 2018/08/10
利用対象 : 一般
公文書改竄、セクハラ、日大アメフト事件…。なぜ不祥事が繰り返されるのか? 冤罪のち厚生労働事務次官を務めた著者が、日本型組織の病の本質、硬直化を打破する「静かなる改革」までを語る。【「TRC MARC」の商品解説】より
6つの大きな章があって、
第1章【国家の暴走に巻き込まれた日】では、理不尽な逮捕に至るまでの経緯が述べられている。
しかし第2章の【拘置所で目にした日本社会の陰】で、この理不尽な環境にあっても非常によく「観察」なさって
第3章の【日本型組織で不祥事がやまない理由】を述べていらっしゃる。
非常に興味深い内容で、納得出来ることが多い。
そして第4章では【公務員はこれからどう生きるか】と問いかけ、
第5章の【村木流「静かな改革」の極意】へと繋いでいく。
その結果としての
第6章【退官後も「世直し」を続ける】があって、理不尽な経験を存分に活かしての「世直し」に取り組んで行かれる様子が描かれている。
ここがスゴいなと、思う。
著者が立ち上げられた「若草プロジェクト」が根を張っていくよう、応援していきたい。
ちょうど本書を読んでいるときに、年に一度の催しが東京であり、もっと早く知っていたら行くのだったのにと、残念だった。
昨年は京都で開催されており、また機会があれば是非行こうと思う。
日本型組織の病を考える
2018年8月10日 初版発行
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