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2018.12.25

森晶麿【黒猫の遊歩あるいは美学講義】

黒猫の遊歩あるいは美学講義

黒猫の遊歩あるいは美学講義森 晶麿 著
税込価格: 1,620円
出版 : 早川書房
ISBN : 978-4-15-209248-9
発行年月 : 2011/10/01
利用対象 : 一般

【アガサ・クリスティー賞(第1回)】美術理論を駆使する若き大学教授、通称「黒猫」と、その「付き人」をつとめるポオの研究者。そんな彼と彼女が出会った、6つの事件の物語。【「TRC MARC」の商品解説】

初めての作家さん。

黒猫」とあだ名されている大学教師が探偵で、同じ研究室にいる(?)女性私がワトソン役。彼女は、ポーを研究しているという趣向。

女性の母親はシングルマザーで女性を産み、今は「竹取物語」の研究者として名を成している。
その母親が大切にしまっていた地図がテーマなのが、第一話の【月まで】

次の【壁と模倣】 は、話が大学時代に遡る。
ポーで「壁」と言えば、まさに【黒猫】だろう。

(探偵の)黒猫を好きになった女子大生が、彼の興味を惹こうとして色々試みる。
一方、同学年の男子学生はその女子大生が好きで、しかしこちらは父母の過去を引きずっている。

それらの謎とポーの【黒猫】とのコラボ(?)のような作品。

日本人は「壁から声が聞こえて」もビックリしないが、西洋人にとっては大変なことのようだ。
日本家屋では壁は仕切りであり、隣家の声も筒抜け状態のところもある。
一方西洋では、壁は家の内外を区切るしっかりしたまさに「壁」なのだとか。


第三話【水のレトリック】
第四話【秘すれば花】


第五話【頭蓋骨のなかで】

これは【黄金虫】の頭蓋骨をテーマにしている。この短編では、最後は地図の謎を解いて財宝が見つかったんだったっけ?


第六話【月と王様】
ギリシャ悲劇と、ギリシャ文学の学者とその恋。といってしまっていいのかな?


ここまで来て、「黒猫」の気持ちが読めたような?
第一話の万華鏡が、いい感じで再登場している。


シリーズものだけど、続けて読むかは微妙。


黒猫の遊歩あるいは美学講義
Kindle版価格:340円


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