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2018.12.18

佐野洋【轢き逃げ】

轢き逃げ

02583674_1tl佐野 洋 著
税込価格: 802円
出版 : 光文社
ISBN : 4-334-73921-0
発行年月 : 2008.9
利用対象 : 一般

大手精密機器会社課長・守口は、愛人とのドライブ中に人を撥ねてしまった。被害者を置き去りにして逃げた彼は、腹心の部下や車のセールスマンを巻き込み、徹底的な隠蔽工作を図る。次第に迫る捜査の手。被害者の遺族側も真相を探り始め……。

冒頭で轢き逃げ場面が出てきて、あとは被害者や警察など、関係者の話で繋いでいく。
なぜ、被害者はそんな現場にいたのか?


その関係者それぞれの男女関係が、やや複雑だ。

加害者守口と同乗していた、厚子。

被害者の娘逸子は、父の元部下畠山と付き合っている。
その父にも、どうやら娘には隠している女性がいたようだ。


物語は一部・二部に分かれていて、一部は守口が名古屋で死ぬまで。
二部に入ると、一気に話は進む。


父の付き合っていた女性素子も登場し、逸子との交流も始まる。
一方、逸子は畠山との関係を何とかしたいようである。


そこに守口の妻由希江が絡んでくる。

元はと言えば、厚子の存在が招いた事故だったのが、それが元で次々と事件を呼んでしまった。


これら女性たちの物語と言えるかもしれない。

逸子は父や畠山といった男性に頼る暮らしから、自立していこうとしている。
これが本書の、唯一の救いかもしれない。


ここでも、古い本である証拠??
喫茶店のマッチが、一つのヒントになっている。
最近は喫茶店そのものが減ってきたし、マッチを置いているところがあるだろうか?


轢き逃げ
Kindle版価格:unlimited


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