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2019.01.30

椰月 美智子【かっこうの親 もずの子ども】

かっこうの親 もずの子ども

かっこうの親 もずの子ども椰月 美智子 著
税込価格: 670円
出版 : 実業之日本社
ISBN : 978-4-408-55194-4
発行年月 : 2014/09/27
利用対象 : 一般

統子は、幼児誌の編集部で働くシングルマザー。全力の日々を送る中、雑誌の記事に、不妊治療の末に授かった息子・智康と似た双子の少年を見かけた。それをきっかけに、親子で五島列島の中通島へと向かうが…。【「TRC MARC」の商品解説】

統子は多くのいい友人たちに恵まれている。

夫婦ともに親しい、朝子一家。
保育園で知り合った、やはりシングルマザーの由紀子さんとは、いい関係が築かれた。

彼らにもそれぞれの生活があるわけだが、そのエピソードが多すぎて少しシンドイ面もある。


五島列島で出会った双子の兄弟、海くんと空くんは、二人で「空海」になる。クリスチャンだから、あやかったと言うことはないだろうが。

この二人と智康とがこの先もこういう関係が続いたら、智康が将来悩んだときの、相談相手になって貰えるのではないか。
本当の兄弟かどうかはさておき、兄弟以上の絆が深まればいいな。


幼児誌の編集者としての仕事も面白かった。

しかし、ママ友との付き合いというのは、疲れるものだな。
由紀子さんのように、すこし距離を置いた付き合い方というのを、統子も上手に取り入れられるようになればいいのに。

一人親だし、自身母親とは心理的に距離があるから、何もかも一人で抱え込むのは辛い面もあるだろう。
それ故どうしても子どもに目が行くのだが、子どもはいつか親を離れていくもの。その頃になると、もっと辛い思いをするかもしれない。

自分も大切にして欲しい。


かっこうの親 もずの子ども
Kindle版価格:540円


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