荻原浩【逢魔が時に会いましょう】
荻原 浩 著
税込価格: 583円
出版 : 集英社
ISBN : 978-4-08-745722-3
発行年月 : 2018/04/20
利用対象 : 一般
民俗学者・布目准教授と助手・真矢のコンビが、座敷わらし、河童、天狗など、日本のもののけ探しに奔走する。笑って泣ける珍道中! 【「TRC MARC」の商品解説】
著者はいつぞやも座敷わらしを取り上げていた。
バラバラになった家族が、父親の東北転勤を機に座敷わらしに出会い、再生していく物語だったが……。
タイトル忘れた。
で、本書も座敷わらしの話かと思ったのだが、今回はそれに加えて、河童や天狗も出てくる。
日本のあやかしたちの登場だ。
しかも彼らは、貧しい農家の古い習慣から成り立っているという説もあるとか。
河童に関する布目の想像というのが面白く、楽しい。
天狗と伎楽の関係というのも、なるほど、という気がする。
撮影係として同行している内に、真矢はだんだん布目を理解していく。
時々入る勘違いの独り言には笑わせられるが。
最後は、いい感じで終わったと言えるかもしれない。
しかし、座敷わらしや河童が、昔の暮らしの悲しい部分から来た伝説のようなものと言うのも、切ない。
「逢魔が時」や「彼は誰時(かはたれどき)」って、今は信じる子どもなどいないだろう。
でも、「逢魔が時には魔物が来る」といった話は、なぜか懐かしい。
逢魔が時に会いましょう
Kindle版価格:540円
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