【裏関ヶ原】
吉川 永青 著
税込価格: 713円
出版 : 講談社
ISBN : 978-4-06-512906-7
発行年月 : 2018/11/15
利用対象 : 一般
東軍か西軍か、徳川か豊臣かなどは関係ない。全国で戦った武将たちの関ケ原を描いた短編集。【「TRC MARC」の商品解説】より
「関ヶ原の戦い」は、たった一日で決着がつき、徳川が石田を破った。
この史実は覆せないが、この前後、当時の武将たちは己が「お家」の安堵を得るため、さまざまな画策をした。
取り上げているのは、以下の六名。
黒田如水
佐竹義宣
細川幽斎
真田昌幸
最上義光
織田秀信
九州を平定し、明と結んで一つの大国を作ろうとした黒田如水の【幻の都】
嫌われ者の石田三成の心をつかんだ佐竹義宣は【義理義理右京】で義理を通した。
細川幽斎は「歌道」を武器に、危機を乗り越えた。【細き川とて流れ途絶えず】
真田家の有名な、父子兄弟で東軍・西軍に分かれた話【背いてこその誠なれ】
最上家は伊達家の仇敵(だと思っているの)だが【謀将の義】には一理ある。
信長の孫を取り上げた【鷹の目】
高野山に追いやられた秀信だが、そこは針のむしろだった。
祖父の所業の酬いを受けたとはいえ、仏に仕えるものの意趣返しというのも、かなり驚きである。
歴史に「たられば」はないが、やはり滅びる者は哀れである。
裏関ヶ原
Kindle版価格:713円
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