藤岡陽子【むかえびと】
藤岡 陽子 著
税込価格: 720円
出版 : 実業之日本社
ISBN : 978-4-408-55416-7
発行年月 : 2018/04/05
利用対象 : 一般
都内の産婦人科病院に勤める美歩は、助産師になって6年目。勤務先にはやや問題があるものの、有能な先輩や同僚に恵まれ、充実した日々を送る。ある日、新生児室から1人の男児が消え…。【「TRC MARC」の商品解説】より
納棺師を「おくりびと」と呼ぶのに対して、新しい命をはじめて預かる助産師は、「むかえびと」と呼ばれるのだとか。
著者は、現役の看護師だという。
それゆえか、現場の描写は生き生きとしている。
美歩は、先輩助産師の草間や辻門、後輩の戸田など、いい同僚に恵まれて、超忙しい職場での仕事に誇りを持っている。
辻門は、日本ではパートとして働きながら、海外でのボランティアを主な活動としている。潔い、いい生き方をしていると思う。
美歩が助産師を志した経緯や家庭のことなども織り込みながら、毎日ちょっとした事件も発生する。
無愛想な医師佐野の本来の姿は、かなり印象的なものだった。
しかし、こうした善意の人たちと、対極にある院長など「人としてどうだろう」な人物との描き方が、やや類型的だ。
それにしても、表紙カバーの絵がひどすぎる。
内容が解っているのかな?
むかえびと
Kindle版価格:648円
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