田中啓文【力士探偵シャーロック山】
田中 啓文 著
税込価格: 702円
出版 : 実業之日本社
ISBN : 978-4-408-55442-6
発行年月 : 2018/10/04
利用対象 : 一般
大相撲力士の斜麓山は稽古よりもミステリーが大好き。付け人の輪斗山とともに事件捜査に乗り出すが、思わず勇み足を…!?
名前からして「斜麓山」という。タクシーでなく馬車に乗りたがり、「ちゃんこ」はローストビーフを食べる。
語り手は、「付け人」の輪斗山。彼が、ワトソンになる。
その上、各短編のタイトルが、
【薄毛連盟】
【まだらのまわし】
【バスターミナル池の犬】
【最後の事件】
と来た。
何だかふざけているようであまり期待してなかったが、これが結構面白かった。
まだらのまわし」も「犬」も、原作からするとちょっと読むのが辛いかなと思ったが、蛇も怖い犬も出てこなかった。
「まだら」は「曼荼羅」だし。
そして【最後の事件】は、まさに崖の上の決闘。モリアティを擬した力士と一緒に、二人とも滝壺に落ちて……。
……
……
……
……
……
……
……
とはならなかった。
ま、めでたしめでたしかな。
よくまぁ、こんなこと考えるな。
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力士探偵シャーロック山
Kindle版価格:702円
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