加藤 実秋【モップガール】
税込価格: 669円
出版 : 小学館
ISBN : 978-4-09-408360-6
発行年月 : 2009.3
利用対象 : 一般
なんなのこの人たち?!なんなのこの会社?!フリーターの桃子が就職した先は、事件・事故現場の後始末が専門のスペシャルな掃除会社だった。
まずは、【おわりの町】で清掃会社と社員たちの紹介
その後色々あって(ありすぎ)、桃子は同僚翔と一緒に、さまざまな事件に関わることになる。
この翔だが、遅刻・無断欠勤・早退と少々態度が変だが、仕事ぶりは丁寧だ。そして、どうもわけありの様子。
冒頭作では、殺された女性が好きだった風景がフラッシュバックして、桃子を苦しめる。
【赤い衝撃】
持病の難聴症状が出てくるとき、他の器官が鋭敏になるとは翔の見立てだが、今回は味覚に現れた。
そう言えば、「赤いきつね」のあの歌人は、どうしていらっしゃるだろう。
【ファンハウス】
今回は、嗅覚。
元華族で、身内全員に先立たれた老人の遺体が見つかった。
彼が最後に嗅いだ香りが原因らしい。
最後の【ブラッシュボーイ】では、翔の過去とそれに繋がった事件が浮かび上がる。
桃子の趣味は、時代劇。
本書が書かれたのは10年ほど前のようだが、当時に比べると時代劇の放映は随分減ってしまった。
この辺はいいのだが、毎回同じような、しかし微妙に変えている(つもりの)表現は、やや飽きてくる。
これは【メゾン・ド・ポリス】(19.03.08)でも、同じように感じた。
また、踵をアップした靴を履いている人への言及が、あまり感心したものとは言えない。
事件は面白いのだけど、シリーズとして続けて読むと、うんざりするかもしれない。
Kindle版価格:658円
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