立川こしら【その落語家、住所不定。】
立川 こしら 著
税込価格: 821円
出版 : 光文社
ISBN : 978-4-334-04394-0
発行年月 : 2019/01/19
利用対象 : 一般
次に泊まるホテルに、アマゾンから衣服が届く。今日までの服はそこに脱ぎ捨て、新たなシャツで次の仕事場に向かう…。【「TRC MARC」の商品解説】より
朝日新聞書評の「著者に会いたい」で知った本。
本当に、著者は家を持っていない。定住ではなく、イベント等がある場所が、居場所だ。
Amazonで買ったものを、次に行く場所のホテルに届けさせるというのは、面白い発想だ。
また、爆買いしたものをAmazonに置いておき(その仕組みが今ひとつ判りにくいが)、必要なときに自分で買い戻すという仕組みも。他の方が買ってくれてもいいのだとか。
落語は究極のバーチャルリアリティで、お客の想像力に頼るという話には、非常にうなずけた。
実物よりもリアル感があるもの。
聞き手それぞれが、話し手の内容から想像を巡らしているって、考えてみれば素敵なことだ。
どれもに賛同できるわけではないが、興味深い生き方だと思う。
守りに徹していないのは、潔いと言えようか。
その落語家、住所不定。
Kindle版価格:820円
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 米朝さんの言葉(2022.06.29)
- 藤坂ガルシア千鶴【ディエゴを探して】(2022.06.28)
- 夏目漱石【彼岸過迄】(2022.06.30)
- 【枕草子つづれ織り】(2022.06.23)
コメント