荻原浩【花のさくら通り】
価格:821円
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-745357-7
不況にあえぐユニバーサル広告社が始めた、閑古鳥の鳴く「さくら通り商店会」の活性化プロジェクトとは? 恋と笑いと事件がいっぱいの痛快まちづくり小説。【「TRC MARC」の商品解説】
都落ちをしたユニバーサル広告社がたどり着いたのは、東京の外れの町。古い商店の2階だった。
その3階にすみかも移した杉山は、別れた妻との子ども早苗とも会えずに、この町の諸々に関わっていく。
どこにでもありそうな、古手が牛耳っている商店会。
そこに、寺の長男と教会の娘の出会いが、ちょっとした、いやかなり重要な彩りになっている。
デザイナーの村崎が、いい味を出している。
家主である饅頭屋の店主守のキャラクターもいい。開店前に一生懸命新らしい商品を考えている姿は、職人だ。
一癖も二癖もある商店会の面々も、付き合いが深くなるとわかり合えるものだ。
高齢の美容師である救世主に、やや頼りすぎた感はあるが……。
最終部分、早苗が祭りのあと杉山を待っていた場面には、泣かされる。
「コーン」
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