喜多みどり【弁当屋さんのおもてなし】
価格:648円
カテゴリ:一般
発売日:2017/05/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
サイズ:15cm/262p
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-105579-3
恋人に二股をかけられ、傷心のまま札幌に転勤したOLの千春は、仕事帰りに路地裏の「くま弁」に立ち寄る。そこで内なる願いを叶える「魔法のお弁当」の作り手・ユウと出会った千春は、凍った心が解けて行くのを感じて…。【「TRC MARC」の商品解説】
傷心の千春が、ふとした偶然で見つけたお弁当屋さん。
その気持ちをくみ取ったようなお弁当。
何故かお弁当屋さんの店員ユウは、人の心が判るようだ。
ここで、非常にいい話を得た。
ユウが作ってくれた弁当は、千春が頼んだものとは違った。
それはユウの「おせっかい」だったが、千春にはちょうどよかったのだ。そして、鮭かまを食べるときは手が汚れるから、他のことをしていられない。つまり、食べるときは食べることに専念せよということ。
ついつい、一人で食べるときは他のことを「しながら」食べてしまうから。
その「くま弁」が、人気タレントの紹介で一躍(ローカルではあるが)有名になる。
だがこの少女タレント。その偉そうな態度は、やはり好感が持てない。なぜ は、素直に彼女の言うことを聞いてしまうのか。
「くま弁」が紹介された本を頼りに、東京から訪ねてきた少々わけあり男の話はよかった。
わけありと言えば、ユウ自身も何だかわけありのようだが。
最終話の【涙の山ワサビおにぎり】では、熊野の娘婿登場。
店を止める止めないの話と、ユウのことを考えればという話が混在する。
結局、いい形で収束するのだが、千春はこの後もくま弁と関わっていくのだろうか。
これもシリーズで続くようだが、「感動もの」はあまり続くと食傷気味になるのも確かだ。
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