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2019.06.10

堂場瞬一【虹のふもと】

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価格:842円
カテゴリ:一般
発売日:2019/04/16
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
サイズ:15cm/413p
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-515489-2

球界を代表するピッチャーだった川井は、45歳になった今も日本の独立リーグでプロとして現役を続けている。新設されるハワイのチームに移籍することになった川井を待っていたのは…。【「TRC MARC」の商品解説】

待っていたのは、離婚して以来会ったことのない娘美利だった。彼女は大学まで野球をし、体を壊して野球を止めてからも、実務でメジャーリーグを目指している。

ギクシャクした、親子の対面。どちらも、どう向き合ったらいいか解らない。

しかし美利は父親を観察している内に、少しは理解できるようになっていったのか?それを、理解したくないもう一つの感情が阻んでいる。

 

シーズン終わり近く、雨で中断した試合中に、二人でキャッチボールをする場面がいいなぁと思う。
父と息子のキャッチボールはよく描かれていても、父と娘のキャッチボールは、また違った視点での野球ものと言える。

 

いや、荻原浩の何だったかなぁ。やはり離婚して妻のところに残した子とのキャッチボールを思い出すシーンがあったっけ。男の子と思わせておいて、女の子だった。

さらに巻末に、五十歳まで現役プロ投手として活躍した山本昌氏、大の中日ファン&ミステリファンでもある書評家の大矢博子氏、そして著者との鼎談を特別収録。まさに堂場スポーツ小説の真髄となる作品です。【商品解説】

残念ながらKindle版にはなかったので、ここは紙本で読むことにしよう。

 

川井が新チームのグラウンドを見て、「野球なんて、いい加減なスポーツだな」ち思うところがある。
他のスポーツでは、プレーする場所のサイズが違うなどと言うことはあり得ないと。

ただそれだからこそ、どこでも草野球が出来るし、人数が足りなければ三角だって可能だもの。
今は色々なスポーツが盛んだが、男の子がまずするスポーツは、以前は野球だけだった。

 

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