« 「ホーダー」という人 | トップページ | 【涼宮ハルヒの憂鬱(1)】 »

2019.07.26

都筑 道夫【退職刑事】

Photo_20190716091101

価格:626円
カテゴリ:一般
発行年月:2002.11
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
サイズ:15cm/257p
利用対象:一般
ISBN:4-488-43403-7

22時48分着の下りで浜松に降り23時29分発の上りで帰る、それを繰り返した女が一週間目に死体で発見された―。現職刑事の五郎は名誉の負傷で入院中、そこへ見舞客が持ち込んだ「四十分間の女」事件。退屈していた五郎はもちろん、退職刑事である父親、同室の患者も加わって謎解きが始まった。議論百出するも、元刑事の洞察は宛として天眼通の如し。およそ不可解な行動の背景とは。

【ママは何でも知っている】は刑事の母親が安楽椅子探偵だったが、これは退職した刑事である父親が謎解きをする。【ママは何でも知っている】よりは、やや複雑な事件が多い。

【収録作】
冒頭の【遺書の意匠】では、
「遅れてきた犯人」
「銀の爪きり鋏」
「四十分間の女」
「浴槽の花嫁」
「真冬のビキニ」
「扉(ドア)のない密室」
解説=新保博久

解説を読んで判ったのだが、著者は【ママは何でも知っている】を意識して、このシリーズを書いたらしい。
前作を読んだときは【ママ】の存在を知らなかったので、同じような解説があったかもしれないが記憶に残っていない。

で、現職刑事と父親の退職刑事が現在起きている事件を扱って退職刑事がヒントを与えるのだが、本書はこの二人に違う人物が絡む。
現職刑事の妻はいつも隣の部屋にいて、話を聞いていない。
割り込んでくるのは、入院中の退職刑事の同室の男であったりする。

こういう第三者に事件の話をするのはまことにどうかと思うのだが、さすがに現職刑事が取り組んでいる事件ではなく、事件の可能性といった話になっている。

「四十分間の女」は、汽車で浜松駅に降り立った女が、終電で戻っていく。その間40分という設定。実際に下車中に何か出来る時間は、もっと少なくなる。
その女は、一体何の目的で毎晩やって来るのか。
というのを、病室で推理している。

 

「真冬のビキニ」は少し無理があるのでは?
いくら室内でも、何も着ない人を監禁できるだろうか。

「銀の爪きり鋏」で、現在よく使われている爪切りがまだ珍しいというのが面白かった。
爪切りというのは元々がニッパーであったのか。今また、ニッパーが切りやすくていいといった評価を受けているような気がするが。
爪を切るにも、知らず知らず癖というか習慣というのはあるようだ。

 

|

« 「ホーダー」という人 | トップページ | 【涼宮ハルヒの憂鬱(1)】 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 「ホーダー」という人 | トップページ | 【涼宮ハルヒの憂鬱(1)】 »