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2019.07.15

原田ひ香【東京ロンダリング】

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価格:475円
カテゴリ:一般
発売日:2013/12/13
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
サイズ:16cm/197p
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-745148-1

内田りさ子、32歳。わけあって離婚。戻るべき家を失い、事故物件に住むことを仕事にした彼女は、移り住む先々で人と出会い、衝突しながら何を取り戻したのか? 【「TRC MARC」の商品解説】

思いがけず、当たりの本だった。

家を貸すとき、事故物件はその旨を相手に伝えなければならないが、一度誰かが借りれば次からはその必要がない。
そこで、「一人目になる」という仕事が発生するのだとか。
敢えてこういう家に住んで家賃を節約している人がいるという話は聞いていたが、お仕事になるとは。

りさ子はそうして色々なところに住むが、とある古アパートに住んでいるときに出会った人たちによって、自分の人生を取り戻していく。

その近くの食堂の息子が、いい雰囲気で描かれている。
元ブスで年を重ねてそれなりになったという大家は、毒舌家だが親身な人でもあった。

元夫の父との交流が、なぜか切ない。

不動産会社社長相場のセリフ、『自分たちは東京をロンダリングしているのだ』というのも面白かった。
そういう観点もあるのだな。

 エレベーターは途中から壁の一部がガラス張りになった。光があふれ、丸の内の街を広く展望できた。光の街にりさ子たちはするすると降りていった。

 

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