内田康夫【イーハトーブの幽霊】
価格:648円
カテゴリ:一般
発売日:2018/12/21
出版社: 中央公論新社
レーベル: 中公文庫
サイズ:16cm/311p
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-206669-4
花巻祭りの取材を命じられた浅見光彦。祭りの高揚感に包まれる中、宮沢賢治ゆかりの地「イギリス海岸」「さいかち淵」で相次いで2人の男の殺害死体が発見される。被害者は死の直前に「幽霊を見た」と周囲にもらしていて…。【「TRC MARC」の商品解説】
幽霊とは、この世に未練を残して死んだ人間が、その関係者の前に現れた姿。
それは、何も死んだ人間とは限らない。
本書を読んで悲しかったのは、結局その「幽霊」にならざるを得なかった男の末路。
子どもの頃から、あまりにも報われない人生ではなかったか。
彼がもう少し浮かばれる話だったら、こちらも救われるのに。
浅見は、宮沢賢治の偉大さは認めながらも、好きではないと言っている。
これは、自分も同じだ。
もう少し救いようがあるのにと思ってしまう。
それが本書でも、本当の被害者を救えなかったことと繋がらないだろうか。
大概は浅見が刑事局長の弟であることが判るのは、怪しまれて取り調べを受けたときだ。
それが本書では、ちょっと変わったパターンだった。一緒に動く刑事には、浅見のことは知らされていなかったのだ。
これはこれで、ありかな。
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