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2019.09.03

原田マハ【リーチ先生】

Photo_20190830204601 価格:950円
カテゴリ:一般
発売日:2019/06/21
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
サイズ:16cm/597p
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-745885-5

日本の美を愛し続けた英国人陶芸家、バーナード・リーチ。明治42年、22歳で芸術の道を志して来日。柳宗悦、濱田庄司ら若き日本人芸術家との邂逅と友情が彼の人生を大きく突き動かしていく。

プロローグから、一気に読ませる。
時は1954年。
高市がリーチと出会ってその影響を受けるところから始まる。
高市が沖亀之助の子だと知ったときの、リーチの驚き。

そこから1909年に遡り、高市の父がリーチと出会った頃に話は移る。
高市の父亀之助は、幼くして両親を亡くし、食堂を営む叔父の家で手伝いをしながら暮らしていた。
見よう見まねで、英語を操ることも出来る。

ある日一人の客が訪れたことで、亀之助の運命は変わる。
そのひと高村光太郎は英国へ留学する前だったが、留守中に自分の家を訪ねるよう、亀之助に言い残していた。

そして単身上京した亀之助は、柳宗悦や志賀直哉たち白樺派の文人とも交わって、大きく成長する。
やがて渡英した彼は、彼の地で忘れられない人とも出会ったが……。

もし二人が結ばれていたら、高市はこの世になかった。

後年、成功した高市が渡英したとき、彼の地でその人と巡り会うことになるのだが……。

大分県日田の小鹿田の描写がすばらしかった。

 

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