伊坂幸太郎【チルドレン】
価格:713円
カテゴリ:一般
発売日:2007/05/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
サイズ:15cm/347p
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-275724-9
活字離れのあなたに効く、小説の喜び
ばかばかしくも、恰好よい、伊坂幸太郎が届ける「5つの奇跡」
随分久しぶりの伊坂幸太郎さん
陣内登場
冒頭で銀行強盗に遭う陣内だが、【陽気なギャングが地球を回す】(06.10.30)ではみずから銀行強盗をしたのじゃなかったっけ?
【パンク】
陣内と鴨居は学生。就業時間ギリギリに飛び込んだ銀行で、強盗に遭う。
二人とも人質として捕らえられるが、そこには永瀬という視覚障害者もいた。
彼のことは、違う本で読んでいる。何だったかなぁ。
盲導犬の描写などかなりチャンとしていると思いながら読んだのだったが、参考文献に松井さんの本があって納得した。
その強盗時間だが、永瀬の推理によると何ともとんでもないことだった。
犯人も人質も、全員お面をかぶって(かぶらされて)いたというのが、大きなヒントになっている。
【チルドレン】
表題作。【パンク】から10年ほど経っているのか。
陣内は家裁の調査官になっている。
ここでの語り手は、陣内より3歳下の調査官武藤。
彼が担当した少年の、不思議な言動。
【レトリーバー】
今度はまた10年前に戻って、語り手は永瀬の彼女優子。
彼女は永瀬の盲導犬ペスに対抗心を燃やしている。
その彼らと陣内が、仙台駅の前の広場(2階の連絡通路のようなところ)で出会った事件。
まったくこの女子高生らの振る舞いときたら……。
今回は永瀬が、音と雰囲気だけでかなり正確に事件を当てる。
【チルドレンⅡ】
また10年後の家裁。
武藤は少年担当から、離婚などのもめ事担当に変わっている。
【イン】
ここで思い出した。一度読んだ本だ。↑で『違う本で読んでいる。何だったかなぁ。』などと書いているが、完全に再読本だ。
駅前のデパートでの出来事。
優子が置いていったバッグを置き引きしようとする女性に、それを指摘する永瀬。
これも、完全に覚えている。
陣内が近くに来たのに気づかなかったり(ペスさえも)しているのも、何故かというのは判っていた。
前回読んだときより、うんと楽しめたと思う。
参考記事
【チルドレン】(10.05.23)
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