米澤穂信【クドリャフカの順番】
著者:米澤穂信
価格:691円
発売日:2008/05/24
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
サイズ:15cm/393p
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-427103-9
文化祭で奇妙な連続盗難事件が発生。盗まれたものは碁石、タロットカード、水鉄砲。古典部の知名度を上げようと盛り上がる仲間達に後押しされて、奉太郎はこの謎に挑むはめに。〈古典部〉シリーズ第3弾!【商品解説】
今回は、古典部それぞれの語りで物語が進行する。
章ごとに分かれていて、それがまた語り手ごとに頭に数字とトランプのマークが記されている。
どういう意味があるのか、読んでいる途中では判らなかった。
神山高校文化祭の日に、不思議な盗難事件が起きる。
今回はそれを解決するという展開で、これと表題とがどう結びつくのか?
また古典部には、間違って発注してしまった文集「氷菓」を売りさばけるかという課題もある。
クリスティの【ABC殺人事件】や【そして誰もいなくなった】との関係もありそうだ。
奉太郎向きではないと判断した里志は、自分が解決しようと意気込む。
部長の千反田も、一生懸命売り込みに奔走(?)する。最も彼女の場合は、どこかずれている。そしてその行動は、非常にもどかしい。
漫研と兼ねている伊原は、そちらでトラブルを抱え込んでいる。
結局は、奉太郎の出番になるのだったが。
タイトルとの関係が、やはりすっきりしたとは言い難かった。
途中千反田は、奉太郎の姉と出会っている(と思う)が、それはそこだけで終わってしまった。
このあとのシリーズでも、姉は必ず出現するが、いつもこういった「チラッ」だけだったかな?
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