志賀直哉【小僧の神様―他十篇】
著者:志賀直哉
価格:691円
カテゴリ:一般
発行年月:2002.10
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波文庫
サイズ:15cm/238p
利用対象:一般
ISBN:4-00-310462-5
志賀直哉は、他人の文章を褒める時「目に見えるようだ」と評したという。作者が見た、屋台のすし屋に小僧が入って来て一度持ったすしを価を言われて置いて出て行った、という情景から生まれた表題作のほか、「城の崎にて」「赤西蛎太」など我孫子時代の作品を中心に11篇を収めた、作者自選の短篇集
【城の崎にて】以外のものを幾つか読む。
【好人物の夫婦】
この夫が「好人物」なのかな?
奥さんの方は、夫を疑いながらも、口に出して言えるのがいい。
夫も、そういう意味では正直者なのだろう。
【流行感冒】
一人子どもを亡くすと、親は非常に神経質になる。特に父親に、その傾向が強い。
ある秋流感が流行って、怯えた父親(語り手)は女中に人混みへ行かないよう厳命する。
にもかかわらず芝居へ行った女中に対する感情と、自身流感に罹って家族にうつした中で、一人よく働いてくれたその女中への気持ちの変化が面白い。
【焚火】
関東のどこかに住んでいる人たちが、何となく語り合い、湖畔で焚火をするという話。
その話し合っている内容は、ああ聞いたことあるなといった話もある。
収録作は他に
【小僧の神様】
【正義派】
【赤西蠣太】
【母の死と新しい母】
【清兵衛と瓢箪】
【范の犯罪】
【真鶴】
【小僧の神様】と【清兵衛と瓢箪】は中学時代に読んだっけ。
引き続き少しずつ読んでいくが、ここでアップする。
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