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2019.12.06

白川紺子【契約結婚はじめました。】

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著者:白川紺子
価格:627円
テゴリ:一般
発売日:2017/05/19
出版社: 集英社
レーベル: 集英社オレンジ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-680131-7

〈椿屋敷〉で若くして隠居暮らしする柊一と妻の香澄。実はふたりは利害の一致から結婚した偽装夫婦。柊一のもとには、近所からさまざまな相談が持ち込まれるが…。

家が語り手。車が語り手だった、伊坂さんの【ガソリン生活】を思い出す。
移動できない「家」なので、外のことはスズメたちが語ってくれるという趣向を取っている。

椿屋敷なのに主人公が柊一というのも、ちょっと笑える。

けっこう面白くて、一気読みしてしまった。
しかし、最後の【すみれ荘にて】は蛇足の感あり。

冒頭の【水曜日の魔女】は、少女の下校時に姿を見せる「水曜日の魔女」について、その少女が相談に来る。
ちょっとしたヒントから謎を解く柊一。

【月の光】は、ドビュッシーの曲がテーマ。

【花いくさ】では、柊一の「妻」である香澄の身の上が少し明かされる。

【追憶の椿】では、その香澄を巡っての攻防。
こういう居丈高な女性にも、柊一は優しく接することができる。
まさに、「若隠居」である。

 

また、香澄の作る料理が美味しそうだ。

5作ほどシリーズで出ているようだ。だが、肝心の偽装結婚している二人の話に進展がないと、同じような展開がダラダラ続くことにならないかな。

 

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