友井羊【スープ屋しずくの謎解き朝ごはん】
著者:友井羊
価格:715円
カテゴリ:一般
取扱開始日:2014/11/01
出版社: 宝島社
レーベル: 宝島社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-8002-3413-1
東京のとある一角で、ひっそり早朝営業しているスープ屋「しずく」。盗難、失踪からダイエットまで、客が抱える事件や悩みを、店主でシェフの麻野が鮮やかに解決する! 心温まる連作ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
初めての作家さん
「謎解き」とあるから、日常の小さな事件を解決していくのだろう。
と思って読み始めたのが、
冒頭の【嘘つきなボン・ファム】での出来事が、主人公と同じく胃が痛くなるような話だった。
それぞれの話に出てくるスープがとても滋養があっておいしそう。あえて「栄養」ではなく「滋養」と言いたい。
最後の参考文献で分かったのだが、辰巳芳子さんの本が挙がっていたことで納得。
スープ作りに一時はまったこともあったが、また作ってみたくなった。
以下
【ヴィーナスは知っている】
【ふくちゃんのダイエット奮闘記】
【日が暮れるまで待って】
【わたしを見過ごさないで】
登場人物たちは、少しずつ関係者から拡がっていく。
そして最後の【わたしを見過ごさないで】で、店主麻野と店員の過去が明らかになる。最後を読んでいるときは、それこそ年齢のことで「あれっ?」となったのだが、今の露(麻野の娘)のことも辻褄が合う。
しかし、【ふくちゃんのダイエット奮闘記】では、ミスリードがあまりうまくいってない印象だった。
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