夏目漱石【明暗】
著者:夏目漱石
価格:825円
カテゴリ:一般
発行年月:2010.1
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-101019-9
濃密な人間ドラマの中にエゴイズムのゆくすえを描いて、日本近代小説の最高峰となった漱石未完の絶筆。【「BOOK」データベースの商品解説】
漱石の登場人物たちは、多く上流家庭の人である。
その一人である津田が、金のことで実家と少々うまくいっていない。
妻お延の派手好みが影響しているのか。
話としては殆どが、津田の入院中のこととして描かれる。
お延は、津田の愛を信じながらも、どこかで他の女性の影を感じている。
それを津田の妹お秀に確かめようとするのだが、お秀はノラリクラリとしてはぐらかしてしまう。
お延が津田の友人に翻弄されるのも、読んでいてイライラする。
そして終盤。
やはり未完結であるというのは、スッキリしないものだな。
著者は、どこへ落とし所を持って行きたかったのだろう?
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 【本の雑誌 3月号】(2025.03.25)
- 江口恵子【普段使いの器は5つでじゅうぶん。】(2025.03.21)
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
- 【くらべて、けみして 校閲部の九重さん】(2025.03.13)
コメント