法月綸太郎【名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇】
著者:法月綸太郎
価格:1,012円
カテゴリ:一般
発売日:2017/08/09
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-293737-5
新本格ミステリの牽引者・法月綸太郎が生んだ同名の探偵・法月綸太郎が型破りな謎に父・法月警視とともに挑む。その選りすぐりの短篇集。会心の鉄道ミステリ「背信の交点」など、全6篇を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
ほぼ初めての作家さん。アンソロジーか何かで短編一つくらい読んでいるかもしれない。
ただ、名前は有名だし、今回読んでみようかと思った次第。
警視である父親と同居していて、父が持ち込んでくる謎を解いていく。
という手法は、退職刑事ものと似通ったところもある。
【過ぎにし薔薇は……】
ちょっとした暗号解読(?)的な一編。
図書館司書の穗波と綸太郎とは、どういう関係か?レギュラーメンバーなのか?
【背信の交点】
途中まで、鉄道ミステリだと思わせておいて……。という一席。いや確かに時刻表を扱ってはいるのだが。
綸太郎が解いた謎に、穗波が異論を唱える。
恐るべし、素人の観察眼。
【世界の神秘を解く男】
心霊現象とかいうこの手のものは、あまり好きではない。
だが実際にはそういったことが実際にあるわけではなく、今回も綸太郎がその仕組み(たくらみ)を解く。
【リターン・ザ・ギフト】
贈り物の交換ならぬ、交換殺人の話。
ここでも、穗波の観察眼が事件を解決に導く。
【都市伝説パズル】
都市伝説を逆用したトリック。
法月警視と綸太郎の丁々発止(?)のやりとりが楽しい。
しかし、こんな都市伝説はあるのかなぁ。
それにしても、警視はタバコ吸いすぎ。
【縊心伝心】
ここでは、二股式コンセントが盗聴器になるということを知った。
ふーん、そんなことがあるのか。
解説の巽昌章氏によると、著者はクイーンに影響を受けているとか。
そう言われれば、そうかな。
クイーンを読んだのは、もううん十年も前のことだ。
【退職刑事】については、解説氏も言及しておられた。
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