成田名璃子【東京すみっこごはん 3】
著者:成田名璃子
価格:660円
カテゴリ:一般
発売日:2017/04/11
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-77453-0
年齢も職業も異なる人々が集い、手作りの料理を共に食べる共同台所「すみっこごはん」には、今日も誰かが訪れる。それぞれの恋と愛の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
【念のための酢豚】
シリーズが増えるにつけ、登場人物も多様になっていく。
友菜が酢豚を上手になるというより、奈央が婚約者一斗の母のためにちゃんと作りたいという話も盛り込んでいる。
友菜は何ごとも無駄を省き、シンプルに暮らしたいと念じている。
その友菜が、どう変わっていくかという話。
「念のため」は、「念」を込めることでもある。
【マイ・ファースト鱚】
純也のサッカー部仲間である毅。
サッカーがうまくて、部長で、皆から期待されている。
親も、将来を期待している。
だが……
途中、ひょっとしたらと思ったが、当たっていた。
だからか、魚の名前にしているのは。
【明日のためのおにぎり】
ようやく、柿本の話になる。
一番重要な人物なのにここで登場ということは、著者は最初からこの「3」までは続けるつもりだったのだろうか。
それはさておき、柿本のボクサー引退の頃からはじまる。
楓とその母に出会った頃だ。
あ、これがあるから、シリーズ「1」で登場させるわけに行かなかったのか。
いずれにしても、「おにぎり」というのは食べ物の基本かな。
具が何も入ってないシンプルなおにぎりは、お米と塩が重要になる。
【親子どんぶりに愛を込めて】
結婚相手の娘との関係に悩むキャリアウーマン登場。
亡き母の思い出を大切にし、父母と自分とのバリアを張り巡らせている娘。
でも、何故親子丼にこだわるのかな?
娘が亡き母と大切にしている味なら、それは於いといてもいいのでは?
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