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2020.03.17

有馬頼義【四万人の目撃者】

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著者:有馬頼義
価格:770円
カテゴリ:一般
販売開始日:2010/07/01
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
ISBN:978-4-334-70706-4

最高打率を誇るセネタースのスター新海清が好打を放ち、走塁中に突然倒れ、絶命する。四万人が注視する真っ只中での不慮の出来事だ。観衆の一人だった高山検事が死の真相を追うが他殺の確証は掴めない。

検事の助手的存在の笛木刑事。

新海の妻菊江と菊江の妹阿い子。阿い子の恋人である矢後は新海と同じセネタースの一塁手である。

新海が経営している喫茶店のレジ係香代。店は、新海と同じ部隊にいた嵐が仕切っている。香代は、夫である卓造の暴力から逃げて新海に助けられた。

新海が死んで得をするのは誰か?

そのあたりから、検事は色々な調査をしていく。

今と違って、連絡一つとるにも、電話の相手が留守ではそれ以上なすすべがない。
調査の書類も、手作業だ。
地道な作業が続く。

関係者のお互いの関係も、見えて来ない。

 

四万人の観衆は、冒頭では殺人の目撃者だった。そして最終部分では、矢後の活躍を目撃したのである。

 

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