新海誠【小説 言の葉の庭】
著者:新海誠
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2016/02/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-102615-
雨の朝、高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野は出会った。雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、監督自ら小説化。【本の内容】
何故頭に「小説」とついているのか疑問だったが、ググって判った。
元はアニメだったのだ。
しかし「ノベライズ」ではなく「小説」と銘打っているだけあって、アニメとはかなり違うようだ。
まず、ヒロイン雪野の設定が違う。
高校教師ではなく、高校時代までを四国で育った。
その時の美術担当教師と雪野とが一緒になったのが、アニメの雪野のようだ。
いや、アニメの方が先だったっけ。
しかし、孝夫は高校一年生ながら、靴作りという目標を持っており、料理も出来る。
だらしない母親を反面教師に、しっかりと成長している。
11歳も年の差がある兄とは、当初仲がよくないのかなと思ったが、そうでもなかった。
順調に仕事を得た兄は、却って職場で悩んでいる。
大学を出て企業に就職することが必ずしも幸せではないことを、孝夫や周りの人を見て気づいていったのか。
各章に盛り込まれている万葉集の歌が、本書に彩りを添えている。
雪野のことは、誤解だった。
実際に雪野が高校教師として辛い目に遭い、孝夫に救われる。
将来に希望が持てそう。
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