山本功次【阪堺電車177号の追憶】
著者:山本巧次
価格:638円
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワ文庫 JA
利用対象:一般
ISBN:978-4-15-031296-1
【酒飲み書店員大賞(第15回)】阪堺電車の現役最古のモ161形177号は、大阪の街を85年間見つめつづけてきた−。【「TRC MARC」の商品解説】
プロローグ:平成29年3月
第一章:昭和8年4月 二階の手ぬぐい
第二章:昭和20年6月 防空壕に入らない女
学徒動員で運転手をしている雛子。「防空壕に入らない女」との邂逅。
この二人の因縁の始まりだった。
雛子の父は退職した運転士。彼が誰だったのかは、最後に解る。
第三章:昭和34年9月 財布とコロッケ
洋食屋のコックと電車で出会う女性。その女性の財布を巡って小学生も登場。
この小学生は、長じてこの会社に就職する。
コックは自分の店を持つことになる。
第四章:昭和45年5月 二十五年目の再開
大阪万博の年
雛子と信子の再会は、思いがけない結末を迎える。
第五章:平成3年5月 宴の終わりは幽霊電車
バブルがはじける頃。たくさんの悪徳商法をしてきた男にも、この電車は懐かしい存在だった。
第六章:平成24年7月 鉄ちゃんとパパラッチのポルカ
まさか最終部分、このマンションに雛子が住んでいたとは。しかも鉄ちゃんは、その孫。
パパラッチが狙っていた女子アナは、中町の姪にあたる。
エピローグ:平成29年8月
この電車に乗った色々な人たちが集結する。
電車の頭を店に飾って、章一は満足だろう。
「ほんまもん本屋大賞」にふさわしい本だった。
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