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2020.05.03

森秋麿【黒猫の刹那あるいは卒論指導】

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著者:森秋麿
価格:770円
カテゴリ:一般
発売日:2013/11/08
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワ文庫 JA
サイズ:16cm/317p
利用対象:一般
ISBN:978-4-15-031135-3

黒猫と付き人の出会いを描く黒猫シリーズ学生篇。『ハヤカワミステリマガジン』掲載に書き下ろしを加えて文庫化。【「TRC MARC」の商品解説】

今回は黒猫も学生で、ゼミの教授との攻防(?)が楽しい。前回、「私」は黒猫の付き人になったんだっけ?

最初のポーの短編抜粋があり、本文はそこからの発展。

【数奇のフモール】

告白して受け入れられなかったからといって、その相手のスキャンダルをもくろむ女子大生。
あやうくそれに巻き込まれそうになったのを、黒猫が救う。

これが、黒猫との初対面。

【水と船の戯れ】

同じゼミに入った黒猫もともに、フィールドワークに出かけて、表題のような小説を考えた「私」。
それをあれこれ考察する、黒猫。

【複製は赤く色づく】

これは今の時勢を考えたら、読めなかった。

【追憶と追尾】

二重のドッペルゲンガー
祖父と孫息子。一方では祖母と孫娘。

昔の因縁が、現代に蘇る。隔世遺伝というか、祖父母と孫は似るものかもしれない。

【象られた心臓】

【最期の一壜】

前回の最後に、黒猫はフランスへ留学すると告げた。
それから3年半。
今は正月で、二人は正装して神社へ来ている。

最後は

そして今――いろんな時間を経て、二人は同じ場所にいる。

ランチの前に二人はボートに乗って、本書は終わり。

このシリーズがどういう順番で繋がっていくのか、あまりよく解っていない。

主人公がポーの研究をしていて毎回短編が紹介されるが、その辺を知っているともっと楽しめただろうが。

 

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