堂場瞬一【割れた誇り】
著者:堂場瞬一
価格:869円
カテゴリ:一般
発売日:2019/03/08
出版社: 文藝春秋
レーベル: 文春文庫
サイズ:16cm/425p
利用対象:一般
ISBN:978-4-16-791235-2
女子大生殺人事件の容疑者として逮捕された田岡勇太。地裁で無罪となり自宅に戻ったが、近所は不穏な空気に。そんな中、女子大生の恋人だった男が殺される。【「TRC MARC」の商品解説】
とコンビで行くのかと思いきや、彼女は移動して、新しく男性刑事川嶋がやってきた。
着任日に転んで病院へ行って遅れてくると御仁。最初から岩倉の印象は悪い。
果たして、使い物になるのか?
そんな中、管内に殺人容疑の裁判で無罪になった若者田岡が帰ってくる。
嫌がらせなどを心配して(実際に嫌がらせが起きてくる)、岩倉は彼を見守る。
一方殺人事件被害者の婚約者は、彼の有罪を信じて疑わない。
ここまでで3分の1ほど。
そして、突然別の殺人事件が起きる。
一度容疑者とされると、たとえ無罪が確定してもなかなか辛いものがある。
被害者の恋人が、それを煽っている傾向もあり、田岡一家は苦しかっただろう。
その結果、あらたな殺人事件が起きたとも言える。
田岡の兄が、自分も苦しい立場だろうによくがんばっていた。
でも、後味のよくない結末だった。結局、田岡は救われないだろう。
川嶋については、こんな刑事がいるとは、という印象。
岩倉側から見ているからだが、何とも嫌な人物だ。これからも出てくるのかな?イヤだなぁ。
対して恋人実里のフワッとした性格は、読んでいても気持ちが軽くなる。
二人の今後の展開も、次作の楽しみの一つ。別れることになりませんように!
今回組んだ捜査一課の刑事は花田といい、なかなか使える若者のようだ。
花田の口から、岩倉が「生きた伝説の三人」の話を聞く。
岩倉と大友鉄、そしてあとの一人は何と鳴沢涼だという。
岩倉は、以前にも出てきたのだったかな?鳴沢の番外編にでも登場したことがあったのか?
というわけで、三部作の最後も読むことにする。
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