宮脇俊三【私の途中下車人生】
著者:宮脇俊三
価格:572円
カテゴリ:一般
発売日:2010/02/25
出版社: 角川学芸出版
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-159813-9
終戦の日も時刻表通り走り続けていた汽車の記憶、月曜朝に夜行列車で帰っては出社した会社員時代、車窓から見たフィヨルドの絶景――。紀行作家・宮脇俊三が語る、鉄道人生と旅への尽きぬ想いにふれる。【商品解説】
関川夏央の【寝台急行「昭和」行】に度々登場する、宮脇俊三。
この本を読んでいて、何となく刺激されて読んでみた。
いやー、目次を見ただけでワクワクする。
子どもの頃の、近所で遊びの途中でも貨物列車を眺めていたこと。
戦争に負けた時でも汽車が走っているということへの感懐。
また、関西の私鉄はきめ細やかだと書かれていたことは、嬉しかった。
京阪三条駅での、停まっている電車を通り抜けて向こう側のホームへ行けること。同じく京阪電車でラッシュ時の車両のドアが増えること(ラッシュアワーが終わると天井から座席が降りてくる)。特急料金なしでテレビカーに乗れること。
など、自分も経験しているのでうなずける。(今はもうこういうサービスはなくなった)
蒸気機関車は見るもので、乗るのは電車に限るというのもうなずける。
いまSLが人気だが、あれしかない時代を知っていると、蒸気機関車でなくなってホッとしたのも事実だからだ。
本書の刊行は1986年10月だというから、今とは随分鉄道事情は違う。
しかしそれが却って、懐かしいというか共感を抱く。
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