吉川英治【折々の記】
著者:吉川英治
価格:
カテゴリ:一般
発行年月:1974
出版社: 六興出版
サイズ:19cm/350p
利用対象:一般
底本は1953年12月25日初版の六興出版社。
また、1942年全国書房の【折々の記】というのがあるが、本書とは無関係だとある。
表題作【折々の記】では、戦後すぐの暮らしについて、日頃の想いを少しずつ綴った、珠玉の文章が並ぶ。
制服を着た新生中学生やサンドイッチ・マンへの思い、など。
老歌人の疎開先から見えた富士山など、目の前に浮かぶようだ。
中で、ご自身の再婚披露宴(?)の模様が面白かった。
また、著者の歴史小説観や歴史上の人物についても言及している。
大衆作家として、こんなに人気のあったかたはないだろうな。
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