山本巧次【留萌本線、最後の事件】
著者:山本巧次
価格:792円
カテゴリ:一般
発売日:2020/04/16
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワ文庫 JA
利用対象:一般
ISBN:978-4-15-031430-9
廃線前の撮りおさめのため、北海道・留萌本線に乗車した鉄道ファンの浦本。だが発車後まもなくハイジャック事件に巻き込まれ、車内に閉じ込められてしまう。犯人はなぜか道議員を交渉役に指名し、半端な身代金を要求するが…。【「TRC MARC」の商品解説】
サブタイトルに「トンネルの向こうは真っ白」とある。
川端康成【雪国】のように、トンネルを出たら雪が積もっていたのかというと、そうではなかった。
これが本書のメインテーマで、その「真っ白」を実感できたかどうかが人生の分かれ道だったというような話になるか。
序章でフリーターの「鉄ちゃん」を登場させ、ハイジャック実行犯との関連性を提示。
同時に、過去の炭鉱町とそこに住んでいた子どもたち。こちらは、現在との関連性を暗示。
あとは驚くべきハイジャックの真相。
実際には、留萌本線はまだ廃線にはなったいない。だが、予定には入っている。
本書のような光景が見られるのだろう。
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