まはら白桃【白をつなぐ】
著者:まはら白桃
価格:693円
カテゴリ:一般
発売日:2018/11/06
出版社: 小学館
レーベル: 小学館文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-09-406577-0
都道府県対抗男子駅伝に福岡を代表して出場する中学生、高校生、大学生、社会人の選手たち。世代の違う彼らが、悩み、葛藤しながらも走り続ける理由とは…。それぞれの思いを胸に、たすきをつないで走る姿を描く。〔2015年刊の加筆・改稿〕【「TRC MARC」の商品解説】
タスキの色は赤だから、タイトルの「白をつなぐ」の白とは何か?
全部で13の章に分かれて、それぞれの章で視点を変えている。
まず最初の「合宿」では、監督の熊沢にスポットを当てる。
次の「出発」はコーチの澄川、「アップ」では同じくコーチについて語られる。
そして5章からは順に、各区を走る選手とその周辺について述べられていく。
一区は、高校生。やんちゃだった沢田瞬太は陸上を通してどう変わっていったか。全盲の母への思いなども。
二区は、マイペースの中学生山野海人。彼が合宿中に拾った封筒が、ある意味タスキとなって物語を構成していく。
三区は箱根駅伝でもスターだった水島颯。箱根が終わってすぐ合宿所にやって来た彼の目許には、青あざがあった。果たしてこれは……。
四区の谷山林太郎は、歴史好き武士道好きの高校生。礼儀正しいが、少々神経質な面もある。
五区川原大貴はオシャレな高校生。
六区佐々木和は、中学生離れの礼儀正しさを持った、すでにスターの風格あり。彼のコーチが個性的で……。
七区の吉竹弘一は社会人枠だが、これまでぱっとした成績は上げていない。
その合宿所に現れた一人の老人。彼は福岡陸上界の長老だった。
他にも選手たちの周辺を描きながら、本番は進んでいく。
思いがけない展開になって、最後は涙の懇親会となった。
内容が薄っぺらだというレビューもあったが、なかなか楽しかった。
初めての作家さんだが、もう少し読んでみよう。
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