大山誠一郎【アリバイ崩し承ります】
著者:大山誠一郎
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2019/11/25
出版社: 実業之日本社
レーベル: 実業之日本社文庫
サイズ:16cm/306p
利用対象:一般
ISBN:978-4-408-55548-5
時計屋店主の美谷時乃は、時計の修理はもちろん、アリバイ崩しを行う。刑事が依頼すると…。本格ミステリーベスト10、第1位!【商品解説】
【アリバイ崩し承ります】
こんなこと、絶対にないだろう。いや、あっては困る。
現職の捜査一課刑事が、時計屋にアリバイ崩しを頼み込む。
時計屋はごく普通に「時計修理」を仕事にしているのだが、時間に関すること、つまり「アリバイ崩し」も仕事にしているという設定。
一つ一つ刑事から話を聞いて、話しの内容から矛盾を見いだして解決してくれる。
途中、アリバイ崩しではなくアリバイ探しの話しや時計屋の先代、彼女の祖父の話も織り込みながら、面白い7篇だった。
第6話【時計屋探偵と山荘のアリバイ】では、警察官を目指しているしっかりした中学生が容疑者となる。
彼の祖母は、詐欺の犠牲となって自殺していたから、動機はある。
しかし真犯人も殺意はなかったのだから、自分から名乗り出てほしかった。
最終話【時計や探偵とダウンロードのアリバイ】では、刑事が店を尋ねたら「本日休業」になっていた。
これまでの経緯から、もしかしたら店はなくなっているのではと思ったが、単純に休業日だった。店も店主も、あまり現実的でないからつかの間この世に現れてまた姿を消したのかと思ったのだったが。
そしてこの話しは、容疑者がかわいそうすぎる。
著者の作品、もう少し読んでみよう。
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