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2020.09.03

米澤穂信【満願】

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著者:米澤穂信
価格:781円
カテゴリ:一般
発売日:2017/07/28
出版社: 新潮社
レーベル: 新潮文庫
サイズ:16cm/422p
利用対象:一般
ISBN:978-4-10-128784-3

人を殺め、静かに刑期を終えた妻の本当の動機とは−。【「TRC MARC」の商品解説】

 

著者の本はホノボノ系で好きなのだが、本書はちょっと違った。

【夜警】

銃を撃ちたいからという理由で、警察官になった男。
交番勤務の先輩たちは危ぶみながらも、少しずつ育てていこうとしている。

三人一組の勤務で、その新米が(パトロールの)留守番に当たった日があった。
そのときの彼の行動が、後に悲劇を招く。

彼の暴走は、先輩刑事の命運まで左右してしまった。

非常に計画性のある「殺人」だった。


【死人宿】

パワハラに遭っていると訴える恋人に、通り一遍のアドバイスしかしなかった語り手。
彼女は突然、姿を消す。その彼女の行方が判って、彼は訪ねていく。

そこは山奥の旅館で、「死人宿」と呼ばれているらしい。
何でも自殺の名所として知られているとか。

語り手が泊まった日も、偶然露天風呂に落ちていた遺書を彼女が見つけ……。

何だか彼女に試されている感もあった体験だが、このあとどうなるのか?

 

【柘榴】

これは非常に後味が悪かった。

母親と長女の語りで進むが、この長女夕子というのがくせ者で、結局は自分のしたい放題をしたのではなかったか。

当てにならない父親に頼らず、一人で育ててくれた母親が哀れだ。

また、妹月子への仕打ちもひどすぎる。


【万灯】

これまた、読んでいて気持ちのいい話ではなかった。

この二篇については、レビューを観てみても好意的なものはなかった。
これらのせいで、星を少なくした方もいた。


【関守】

まさに「関守」のドライブインの女主。
心底怖くなる話だった。


【満願】

学生時代の下宿先のおかみさんが、殺人を犯した。

弁護士になっていた「わたし」は、彼女を弁護する。

 

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