若竹七海【ヴィラ・マグノリアの殺人】
著者:若竹七海
価格:770円
カテゴリ:一般
発行年月:2002.9
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-73373-5
海に臨む邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」の一棟で死体が発見された。所持品もなく、顔と手が潰されて身元の特定は困難。聞き込みに懸ける署員たちだが、ヴィラの住人は皆、癖のある人間ばかり…。
本書は「コージー・ミステリー」だというが、その「コージー・ミステリー」というのは、『日常的な場面でのミステリーで容疑者が極めて狭い範囲のコミュニティに属している』(Wikipedia)ということらしい。
双子が可愛いという人もいたが、あまり好きになれないガキども(いえ、お子さまたち)。
ヴィラの空き家で、身元のわからない死体が見つかった。
このヴィラに住む8組の住民たちは皆、なにがしかの秘密を持っている。
脅迫されているもの、あることないこと吹聴してまわるもの。
噂話が、三度のご飯より好きなもの。
と、いずれも嫌な性格の登場人物たち。
古本屋のアルバイトである葉村さんというのは、あの「日本一不運な探偵」ではなかったか。
そして、意外な犯人。と、意外な真相。
「海に臨む邸宅」に住んでいる人気作家角田の「実は……」も含めて。
人間関係は単純なのだが出てくる人たちがたくさんで、そのたびに巻頭の「登場人物」を見に行った。
カバー画には、本書の「キー」が詰まっていて楽しい。
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