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2020.10.19

加納朋子【魔法飛行】

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著者:瀬尾まいこ
価格:616円
カテゴリ:一般
発行年月:2000.2
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:4-488-42602-6

文章修業を始めた駒子が近況報告のように綴る物語は、謎めいた雰囲気に満ちている。ややあって届く返信には、物語が投げかける謎に対する明快な答えが!【本の内容】

「駒子」という名前に覚えがあったが、【ななつのこ】の語り手だった。

本書は【ななつのこ】とは違って、瀬尾さんという人に物語を書いて手渡す。それに対して、瀬尾さんが謎解きをしてくれるという形で進んでいく。間に、「誰か」からも手紙が届く。

さてどんな謎が飛び出すのか?

【一 秋、りん・りん・りん】

駒子は、ある朝学校の掲示板の前で一人の女の子を見つける。

その子とは、同じ教室で授業を受ける展開となり……。

その時の出席表が前に座った彼女から回ってきたとき、一限目と二限目とでは、違う名前が書かれていた。
これについては、ある程度予測が付くし実際その通りだった。

判ってみれば、不思議でもなんでもないが、なんとなく切なくなる。

【誰かから届いた最初の手紙】

この部分だけ何故か小さい文字で書かれている。瀬尾さんではない、もう一人の読者ということだろうか?

【二 クロス・ロード】

1年前に交通事故で亡くなった子どもの幽霊が出るという話。

ここでは、駒子は中学生二人にうまくあしらわれてしまった。
この子たちは、亡くなった中学生の仲良しだった。

誰かから届いた二番目の手紙

【三 魔法飛行】

今回は、駒子たちの短大の学園祭。
駒子は受付をしている。同じ英文タイプ部に所属している野坂野枝と一緒だ。

最初に風船をもらった子どもたちがかわいい。
この子たちが、うまく「テレパシー」をあやつっている。
駒子たちは、ものの見事にひっかかってしまった。

でも双子にはテレパシーがあるというのは、本当みたいだ。

 

誰かから届いた最後の手紙

これらの手紙は、いったい誰が書いたのだろう?

 

四 ハロー、エンデバー

ここは、3通の「誰かから届いた手紙」がメインの話。

【一 秋、りん・りん・りん】で登場した感じの悪い女の子が再び出てきて、色々な謎が収束する。

瀬尾さんって、【ななつのこ】にも出てきていたっけ?
バス停で出会った人だったかな?

解説が有栖川有栖さんだったのに、電書には収録されてなかったのがとても残念だった。
時々こういうことがある。有栖川さんご自身の本はたくさん電書化されているのに、どうして解説は駄目なのだろう?

 

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