加納朋子【ななつのこ】
著者:加納朋子
価格:660円
カテゴリ:一般
発売日:1999/08/01
出版社: 東京創元社
レーベル: 創元推理文庫
利用対象:一般
ISBN:4-488-42601-8
短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ……!【本の内容】
表紙絵が、なんともかわいらしい。
男の子は、「駒子が読んだ【ななつのこ】」に出てくる「はやて君」だろう。
女の子は、だれ?
駒子は著者にファンレターを書くのだが、この表紙にも惹かれている。
そしてそのことが、大きな伏線になっている。
駒子はファンレターで、本の内容に触れつつ、実際に起こった謎を相談している。
本の中で、はやて君が「あやめさん」にそうしたように。
そして、「ななつのなぞ」が語られる。
【スイカジュースの涙】
これが一番、現実的すぎたかな。
【モヤイの鼠】
猫和尚さんを迎えるまでの物語
【一枚の写真】
自分が写っていた、子どもの頃のたった一枚の写真。
だが自分で自分の子どもの写真をいっぱい撮ることが出来るようになったとき、その写真は本来あるべきところに戻ってきた。
【バス・ストップで】
「花ゲリラ」と言う言葉があったっけ。
【一万二千年後のヴェガ】
北極星が変わっていくことは知っていたし、夜空を見上げて北極星を探したことを思い出した。
住んでいたのは都会だったが、それでも夜には星がいっぱい見えた。
【白いタンポポ】
あり得ないと否定してしまうことが、いかに子どもたちの心を傷つけていることか。
【ななつのこ】
最後の【ななつのこ】だけが駒子の読んだ本のタイトルであり、そもそも本書のタイトルである。
ここで一つ一つの話がうまく収束し、駒子はどうやら前へ進んだようだ。
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