アガサ・クリスティ【ABC殺人事件】
著者:アガサ・クリスティ
Kindle版訳者:能島武文
価格:880円(ハヤカワ文庫)
カテゴリ:一般
発行年月:2003.11
出版社: 早川書房
利用対象:一般
ISBN:4-15-130011-2
ポワロのもとに、奇妙な犯人から、殺人を予告する挑戦状が届いた。この手紙を裏書きするかのように、アッシャー夫人(A)がアンドーヴァー(A)で殺害された。つづいて……
読んだのはKindleで、画像が地味なので、華やかな「ハヤカワ文庫」のものを拝借。
ハヤカワは、著者を「アガサ・クリスティ-」と表記している。
それはともかく、「翻訳が悪い」というレビューがあって、同感。
日本語がこなれてないというか、「あれ?こんな言葉使う?」という場面も多々あった。
肝心のストーリー。
読了しないまま、テレビを観る。
この長編を2時間弱のドラマに収めるのは、なかなか大変だったのでは。
ドラマでは度々登場していた靴下の行商人は、ここでは「ヘイスティングズ」の語りではない三人称で語られている。
最後の殺人は、かなり苦しいのでは?
いずれにしても、「誰が得をするのか?」に絞って考えればある程度予測は付く。
それを如何に実証していくかが、ポワロの腕だろう。
面白かったのは、「B家」でヘイスティングズが美人の秘書に肩入れするのに対して、ポワロがB夫人に同情すると言ったところ。
ドラマではあまりはっきり出ていなかった秘書の目論見を、もしかしたらポワロは早い段階で見抜いていたのかもしれない。
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