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2020.12.21

山村美紗【嵯峨野殺人事件】

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著者:山村美紗
価格:607円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.11
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-76328-2

豊かな自然に囲まれた洛西・嵯峨野。嵐山から竹林を登り進んだ先に嵯峨荘がある。大学生だった男女七人が、教授から譲り受けた山荘で始めた宿だ。卒業から三年、利益の分配と結婚問題で七人が集まった。【「BOOK」データベースの商品解説】

「山村紅葉が選ぶ山村美紗「京都ミステリー」傑作長編」とあったから、もう少しマシな話かと思ったのに。

学生時代、京都の家を売ってアメリカへ移住するという教授から、格安でその家を手に入れて民宿にした学生二人。
資金は、彼らと彼らに同調した女子学生5人が出した。
5人の分は、3年後に倍にして返すという。

実は条件はそれだけではなかった。3年後にみんなで集まったとき、民宿経営者である二人が5人の中から結婚相手を「選ぶ」というのだ。
それまでは、一切会わないという約束で。

この男子学生たちは容貌も成績も良く、女子大生たちの憧れの的だった。

だが、どうもこの「選ぶ」「選ばれる」という感覚に、付いていけない。

ストーリーも、次々と女性たちが殺され、一時は主人公亜木子も疑われる事態に……。
毎度おなじみ狩谷警部も右往左往するばかり。

また、キクというアルバイトが三浦(民宿経営者の一人)への好意をあらわに示し、コーヒーを供するときも彼にだけ声を掛け、特に亜木子にはつっけんどんにあたる。
これは、従業員としておかしいのではないか。いくら友だちとはいえ、彼女たちは客なのだから。
また、それに対して主である三浦が何も注意しないのも納得いかない。

やたら読点が多くて読みにくいのは、西村京太郎と似ている。という印象が強く残った。

とグダグダ文句ばかり書いたが、巻末の紅葉さんへのインタビューは良かった。

 

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