【4ページミステリー】
著者:蒼井上鷹
価格:495円
カテゴリ:一般
販売開始日:2016/10/19
出版社: 双葉社
レーベル: 双葉文庫
ISBN:978-4-575-51400-1
「小説推理」で好評連載中の「2000字ミステリー」を、一挙まるごと5年分、60編収録。
あまり評判がいいとは言えない一冊。
時間つぶしにはいいとかいう評はあったが。
たしかに、4ページというのは短すぎるし、ショートショートといった洒落たものも少ない。
なにかのついでに一篇だけ読むのには適しているが(つまり雑誌の中の一篇)、こう60篇も集まっても似たり寄ったりの感あり。
いくつかは面白いのもあった。
【PK戦】は、よかった。
もう少し膨らませて、短編小説にしたら面白かったのに。
この長さでもちゃんと伏線を張ってあり、ミスリードぽくもある。
【値段は五千万円】
誘拐された息子の命の値段が「五千万円」
父は自分を愛していないから、こんな金は出して貰えないだろうなと絶望的になっている息子。
父の妹から以前聞いた、父が自分をどんなに愛しているかという話も、信じていない。
最後のオチが、ものすごく効いていた。
【めでたい日】は、シンミリした。
これも、中学時代の話など入れて、短編小説くらいにはなるのに。
あとの収録作は、以下のとおり。
【最後のメッセージ】
【ロック・オン】
【唯一の目撃者】
【まちぶせ】
【あたたの笑顔が好き】
【2009年6月のある日】
【疫病神の帰宅】
【深夜の客】
【被害者は意識不明】
【耳に残るあのメロディ】
【冷たい水が背筋に】
【アレアレ】
【キレイでなくてもいいから】
【オレンジの種二つ】
【こんなやつ知らない】
【見舞い】
【あぶり出しのDM】
【ミニモスは見ていた】
【においます?】
【清潔で明るい食卓】
【九杯目には早すぎる】
【ワンランク上のやつ】
【世界で一つだけの】
【私のお気に入り】
【最後の一言】
【ついてない日】
【依頼人はうかつにも】
【車内マナー】
【誰の痛み】
【人間じゃない】
【タイトルの由来】
【墜ちるのは誰?】
【ふゆのよばなし】
【吐く人】
【体は覚えている】
【まだらな殺人者(マーダラー)】
【足の悪い入院患者】
【寝床あるいは落語男】
【被害者は二人】
【ペット探偵帰る】
【赤い○(わ)】
【おにぎり君がいっぱい】
【覆面の依頼人】
【追われる前に逃げろ】
【ちゃんと聞いてる?】
【弁護側の秘策】
【マスター ありがとう】
【孫が大変なんです】
【自首しないと言ってくれ】
【合わせる顔がない】
【命の恩人】
【忘れるはずがない】
【インターセプト】
【フリーキック】
【言いがかり】
【向こうで待ってる】
【懐かしい思い出】
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