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2021.04.15

北森鴻【花の下にて春死なむ】

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著者:北森鴻
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2021/02/16
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-520809-0

バー「香菜里屋」のマスター工藤が、客が持ち込む謎を解く連作短編ミステリー。【商品解説】

 

初めての作家さん。

表題作から、何だか叙情的な雰囲気が漂う。
途中まで、これが安楽椅子探偵の連作ミステリーだとは気づかなかった。

【花の下にて春死なん】では、当初フリーライターの七緒が探偵役かと思った。

七緒と同じ俳句結社にいた草魚の人生を知りたくて、彼の故郷長府を訪れる。
そこでかなりの結果を得て帰京するのだが、そこにはさらに先があった。

それを解決に結びつけるのが、この「香菜里屋」のマスター工藤なのだった。
加えて、草魚の住まい近くで起きた殺人事件まで解決してしまう。

それはともかく、表題から西行を思い浮かべることが出来るし、草魚の句は山頭火と似ているなと思ったのが、その通りだった。

あとは

【家族写真】
【終の棲み家】
【殺人者の赤い手】
【七皿は多すぎる】
【魚の交わり】

と続くが、表題作を上回るものは無かった。

しかしこのビアバーで工藤が出す料理がどれもおいしそうだ。

シリーズで続きがあるようなので、多分続けて読むだろう。

表紙カバー絵が綺麗なのも、ポイント高い。

 

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【桜宵 香菜里屋シリーズ2】(21.04.24)

 

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