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2021.05.31

幸田露伴【雁坂越】

Rohan

著者:幸田露伴
価格:968円(幸田露伴 1867−1947 (ちくま日本文学))
カテゴリ:一般
発行年月:2008.9
出版社: 筑摩書房
利用対象:一般
ISBN:978-4-480-42523-2

この全集の収録作品一覧

太郎坊 9−26
貧乏 27−48
雁坂越 49−80

この中の【雁坂越】で、気になる言葉を見つけた。確認したくて読んでみる。

で、読んでみたのだが、どの言葉が気になっていたのか、どうも思い出せない。

Twitterに「朝活書写」というのがあって、フォロワーさんが参加していらっしゃるのだが、その内の一つが ↓ にある言葉だった。

■雁坂越

おまえの居る方から甲府の方へは笛吹川の両岸のほかには路は無い、その路にはおまえに無暗なことをさせないようにと思って見ている人が一人や二人じゃあ無いから、おまえの思うようにあなりあしないヨ。

これは、ここで出てくるまだ10歳くらいの少女の言葉。
これしか思い当たる節はないから、その時は何か思ったのだろう。

 

さてそんなわけで、幸田露伴の本書を読んでみた。

「笛吹川」というのは、昔高峰秀子で映画になっていたような。何だか暗い話という刷り込みがあったのも、↑ の言葉に反応したのかも知れない。

しかしこの時代、10代の若い子でも、随分と達者な口をきくものだ。引用したセリフも、そうした女の子が無謀にも村を出て甲府へ行こうとする少年をいさめる言葉だ。

庶民の会話だから砕けたものだが、それでも日本語は綺麗だなと思う。同時に、関東地方の言葉だなと実感したことでもある。

 

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2021.05.30

ドラマ【刑事コロンボ 50話「殺人講義」 】

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コロンボが、大学で犯罪学について講義する。

その大学が舞台(被害者も犯人も大学関係)の、殺人事件。
こんな若い犯人は、はじめてだ。

大学の実力者でもある父の影響か、やりたい放題の主犯格。
コロンボに対しても、「ダサい」と共犯者とともに切り捨てている。

最後のセリフ『パパが守ってくれる』には、呆れてしまう。

しかし遠隔操作による射殺という手法だったが、肝心のピストルはどこへ行ったのだろう?
薬莢は見つかっていたが……。

 

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2021.05.29

アガサ・クリスティ【ひらいたトランプ】

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著者:アガサ・クリスティ
価格:924円
カテゴリ:一般
発売日:2003/10/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130013-9

名探偵ポアロは、夜ごとゲームに興じ悪い噂の絶えぬシャイタナ氏のパーティによばれた。が、ポアロを含め八人の客が二部屋に分れてブリッジに熱中している間に、客間でシャイタナ氏が刺殺された。

ブリッジのことが解れば、点数表などもっと楽しめただろうな。

シャイタナというのは、人の弱みにつけ込むのが趣味なのだろうか。
彼はポワロに、そうした過去に弱みを持つ人物たちを集めたからと言って、彼をパーティーに招待する。

集まった8人の客たちは、二組に分かれてブリッジをすることになる。
そしてその部屋でシャイタナが殺されて……。

隣の部屋でブリッジをしていたのは、ポワロをはじめ「探偵」と区分される人たち。

見たことのある名前だなと思ったら、クリスティの他作品に登場していたのだ。
しかしポワロのすぐそばで殺人が起こり、ポワロはそれを防げないなんて。

今晩の「名探偵ポワロ」は本作品。
どのように料理されているかな?

 

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2021.05.28

ラベルに描かれた90歳母の姿 奥美濃の銘酒「母情」

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ラベルに描かれた90歳母の姿 奥美濃の銘酒「母情」

朝日のデジタル版で見つけた記事。

記事中にある「古今伝授の里」は道の駅になっている。

その隣に神社があって、毎年夏祭りが楽しみだった。

 

画像は、ここの近くにあるレストラン。
撮ったのは8年前だが、2003年にはここで叔父夫婦を訪れた母や息子たちと一緒に食事をしている。

 

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2021.05.27

有栖川有栖【怪しい店】

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著者:有栖川有栖
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2016/12/22
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-104960-0

推理作家・有栖川有栖は、盟友の犯罪学者・火村英生を、敬意を持ってこう呼ぶ。「臨床犯罪学者」と。

火村英生シリーズ、珠玉の作品集が登場

 

冒頭の【古物の魔】は、哀れを催す話しだった。
同じ古物商の言った「自分のところにいたら、ちゃんと育てた」といった言葉が胸を打つ。

 

三番目の【ショーウィンドウ】のみ、語り手が有栖ではなく犯人自身。倒叙法を使っている。

しかし強盗の仕業に見せかけようとの企みだったが、靴を脱いで室内に上がっているなど、あまりにもお粗末。

 

次の【潮騒理髪店】は、有栖の語りだが火村の体験談。

火村がお仕事で出かけた海辺の村で出会った理髪店。
丁寧なお仕事は、読んでいるだけでもホッと出来るよう。


その日に店じまいするとのことで、火村は最後の客になる。

そのひとり前のお客だった女性の行動だが、やや不自然な気がする。

最後が表題作【怪しい店】

「みみや」という店名からして怪しげだが、その店ではひたすら顧客の悩みを聞いてくれるという。
人は、気軽にはしゃべれないことでも、実生活に関係ない人には話したくなることもある(といっても誰でもいいわけでもないだろうが)。その心理をうまく使っての商売(?)だったが、やがて……。

 

この「火村英生シリーズ」は何冊か読んでいる。
いずれも関西が舞台の話しが多いので、読んでいて楽しい。

未読本を読み倒そうかな。

火村が登場した頃は、アリスが学生時代の江神さんシリーズが好きだったので、余り馴染めなかったのだった。
もう江神さん登場はあり得ないだろう。

 

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2021.05.26

ドラマ【刑事コロンボ 58話「影なき殺人者」

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タイトルの「影なき」というのは比喩的に用いられているのかと思ったら、文字通り、「影」が無いのが証拠ということだった。原題からは随分離れているが、いい着想だと思う。

登場人物である被害者も犯人も共犯者も、みんな自分勝手な嫌な人物だった。

このコロンボシリーズでは、結構犯人に同情することがある。代表的なのが【別れのワイン】(人気ベスト1)だろうが、他にも好きなのは【偶像のレクイエム】とか【忘れられたスター】や【死者のメッセージ】【白鳥の歌】など。

 

でタイトルの「影」だが、これは無理があるのではないかな?トリックそのものもだが(危険すぎる)、頼んだ時点では共犯者ではなかったのだから。

余談だが、結構値段の高いラジカセだとかビデオテープだとか、ちょうど30年前の作品だった。

 

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2021.05.25

朝宮ゆり子【敬語で旅する四人の男】

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著者:朝宮ゆり子
価格:836円
カテゴリ:一般
発売日:2016/11/09
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-77381-6

友人でなく、仲良しでもないのに、なぜか一緒に旅に出る四人。その先で待つ、それぞれの再会、別れ、奇跡。他人の事情に踏み込みすぎない男たちの、つかず離れずな距離感が心地好い連作短編集。【「TRC MARC」の商品解説】

この四人の男を中心とした短編集である。いずれも、20代後半。

 

冒頭が表題作【敬語で旅する四人の男】で、僕 真島の語りで進んでいく。
 
彼の両親は彼の高校時代に離婚して、母親はその後も彼の大学の学資を出してくれた。
今は佐渡島に住んでいるというので、盆休みを利用して会いに行くことにする。
当初一人で行くつもりだったのに、先輩の斎木にうっかり話したためになぜか後の二人も同行する羽目に。
 
母は、女性と住んでいた。おそらくそれが、離婚の原因だったのだろう。
この住まいとその周辺が、なんとも懐かしい。昔は地方へ行くとどこも同じような感じだった。祖父母の家を思い出す。
 
短編集で、あとは順番に語り手になる。
斎木も語るの?と思ったのだが、この最終話だけは三人称で進んでいった。
 
その斎木は非常にこだわりが強く、だが優しい一面を持っている。周りが理解すれば、何の問題もなく過ごせるのだ。
 
で、彼の場合一人称での語りにはしにくいためか、三人称で語られていた。
 

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2021.05.24

読書欄

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毎週土曜日の朝日新聞「読書欄」を、いつも楽しみにしている。

その中に、「誰それが薦める文庫この新刊!」というのが載る。

 
22日は、「新井見枝香が薦める文庫この新刊!」で、
 
(1)『正しい女たち』 千早茜著 文春文庫 693円
(2)『人生のピース』 朝比奈あすか著 双葉文庫 814円
(3)『ほんものの魔法使』 ポール・ギャリコ著 矢川澄子訳 創元推理文庫 968円 
 
の三冊だった。

解説を読むとどれも面白そうだったので、結局三冊とも購入。
また、積ん読本が増えたなぁ。

「買った本を読んでから次を買う」という風にしないと、Kindleの中で一覧が見にくくなってしまうのだが……。

画像は、【ほんものの魔法使】。カバー絵が楽しそうだったので。

 

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2021.05.23

作家が自作を語る

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数日前に川端裕人さんのTweetで「作家が自作を語る」というyoutubeの番組を知った。

今も視聴中。

著作について著者ご自身からのお話を伺うという、またとない機会を頂いた。

このあと48時間見ることが出来ます。
第7回 作家が自作を語る - YouTube

【「色のふしぎ」と不思議な世界】は、自分で読みたいと思って、購入。

 

これを音声で伝えるのは至難のワザではないかと、これまで躊躇していた。
しかし今日、やはり届けたいなと思い、「着手登録」した。

がんばろう!(がんばるのは読む人なのだが……)

 

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有栖川有栖【有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 】

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著者:有栖川有栖
価格:565円
カテゴリ:一般
発行年月:2011.10
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-76318-3

大学生のときに出合った一冊の本が、有栖川青年に眠っていた「テツごころ」を覚醒する。著者が、乗りテツ遍歴を明かし、ミステリーと鉄道の親和性を説く。【「BOOK」データベースの商品解説】より

申し訳ないことながら、著者が「鉄」でいらっしゃるとは存じ上げてなかった。

第一章「ヰタ・テツアリス」で、著者の「汽車遍歴」が語られる。これが、随分同感だと思えて面白かった。

つづいて第二章「この鉄ミスがすごい」にある、

風景があとからあとから湧いてくるのが愉快でならなかったのだ。とりたてて変わったものが現れずとも、世界がどこまでも広がっていることに驚き、瑞々しい感動を覚えた。

まさにこれが、鉄道旅の醍醐味ではないか。

 

著者が紹介していらっしゃる数々の鉄ミス。未読のものは片っ端から、一度読んだものも再読したくなってきた。

 

以下にそのいくつかを挙げる → 読んだものは消していこう

宮脇俊三【時刻表2万キロ】

森村誠一【新幹線殺人事件】
エドガーアラン・ポー【モルグ街の殺人】
 
松本清張【点と線】
 
鮎川哲也【赤い密室】
 「急行出雲」「二ノ宮心中」(見えない機関車)「碑文谷事件」
鮎川哲也【ペトロフ事件】
鮎川哲也【黒いトランク】
鮎川哲也【黒い白鳥】
鮎川哲也【憎悪の化石】
鮎川哲也【砂の城】→鳥取・東京 途中で真相判る? 時刻表トリック美しい
鮎川哲也【偽りの墳墓】
鮎川哲也【死のある風景】
鮎川哲也【準急ながら】
鮎川哲也【積木の塔】
鮎川哲也【王を探せ】
鮎川哲也編【下り“はつかり”】
 
清水一行【動脈列島】
小林久三【皇帝のいない八月】 「さくら」
西村京太郎【寝台特急殺人事件】
西村京太郎【終着駅殺人事件】
西村京太郎【ミステリー列車が消えた】
 
島田荘司【死者が飲む水】
島田荘司【寝台特急「はやぶさ」1/60秒の壁】
島田荘司【消える「水晶特急」】
島田荘司【夜は千の鈴を鳴らす】
島田荘司【出雲伝説7/8の殺人】
島田荘司【奇想、天を動かす】
 
内田康夫【後鳥羽伝説殺人事件】
 
辻真先【仮題・中学殺人事件】
辻真先【急行エトロフ殺人事件】
辻真先【究極の鉄道殺人事件】

 

 

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2021.05.22

ドラマ【刑事コロンボ 52話「かみさんよ、安らかに]】

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冒頭、お葬式のシーン。
どうやら、コロンボのかみさんのお葬式らしい。
そこに列席している女性ひとり。何やらブツブツ独白しているが、少々聞き取りにくい。

やがて話は過去へと遡り、女性の復讐譚となる。

合間にはまた、葬式シーン。

そう、女性の亭主はある罪で逮捕され、獄死した。
それを、逮捕したコロンボにまで逆恨みし、「かみさん」を殺そうと企む。

途中、コロンボが女性(実は彼女は同じ理由で同じ社の上司を殺している、そしてそれが殺人課のコロンボが出向いた理由)の主治医であった精神科医に会いに行き、かなり重要なヒントをもらう。

結局、捜査課挙げて大々的な芝居を打つわけだが、おそらくはそうだろうなと気づきながら観ていた。

最後は、ちょっと照れてしまうな。

 

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2021.05.21

西村京太郎【蜜月列車殺人事件】

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著者:西村京太郎
価格:649円
カテゴリ:一般
発行年月:1985.12
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
利用対象:一般
ISBN:4-334-70259-7

“列車と時刻表のトリック”の粋を集めた全国縦断(トラベル・ミステリー)決定版!

 

【有栖川有栖の鉄道ミステリー旅 】で出てきた書名で「時刻表トリック」とのことなので、こちらを先に読了。

【再婚旅行殺人事件】
 
急行「さんべ」は、山陰線の途中で一旦列車の切り離しを行い、それぞれ別の路線を博多へ向かう。途中の新下関で再び連結されることから、「再婚列車」と呼ばれるのだとか。
 
それを利用したアリバイ作りだが、自分の身近で続けて起こった殺人事件。どう考えても不自然に思われる。無事逃れられると思ったのだろうか?
【あずさ3号殺人事件】は、何かと一緒に読んだ。テレビのクイズ番組で当たった旅行プランを、違うものと変えてほしいと提供されるというもの。かなり苦しい時刻表トリックだった。
 
【ゆうづる5号殺人事件】は、忘れ物と思われるもので操作の方向を逸らすというアイデア。 
 
【新婚旅行殺人事件】は、刑事が主役。同僚カメさんの紹介で見合いした相手と無事結婚式を挙げて、新婚旅行へ。その列車での爆破事件。刑事は自分を恨む元受刑者の仕業だと思うが、根は深かった。
ここで使われた、一つの列車が上野へ到着して違う名前で下っていくのが面白かった。
東京駅で清掃されるはずだがと思いながら読んでいったが、上り列車の到着を遅らす細工をしたというのがミソ。
 
東北本線の数々の特急列車が紹介されていて、ほとんど乗っていなかったのが悔やまれる。
 
 
列車の名前は走る区間の地名や山の名前などが採用されていて、それだけで旅情をそそるものだった。
東北本線に限らず、多くの特急や急行が無くなっていき、新幹線を延伸することによって儲けてきたJR。昨今の事情は、その首根っこを押さえられてしまうと窮状に陥るという状態になっている。
 
たまに旅情を感じているだけの(しかも滅多に乗ることの無い) 乗客をあてに出来るはずもないのではあるが……。
 
 

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2021.05.20

【重要なお知らせ】「BlogPeople」の終了について

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【重要なお知らせ】「BlogPeople」の終了について

「Blog People」というのが、見たことはあるがどういうものだったか、思い出せなかった。
それ自身ブログの一つで、rss機能を持つものだと思い出したのは少し経ってからだ。
自分のブログの右サイト、下の方にズラッと登録したブログが並んでいる。
クリックするとリンク先に跳ぶし、たしか更新されたブログは上の方に来たのではなかったかな。

RSSのいくつかが撤退し、今自分は「feedly」を使っているのだが。

こうした機能が無くなっていき、やがてブログも衰退していくのだろうか?
SNS全盛だが、やはりまとまったものはブログでないと。

「ココログ」には、是非頑張ってほしい。
もうバックアップをとって一から他のところで構築し直し、なんて出来ないから。

 

画像は伊吹山、八年前のもの。

 

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2021.05.19

アガサ・クリスティ【青列車の秘密】

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著者:アガサ・クリスティ
価格:992円
カテゴリ:一般
発売日:2004/07/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130005-8

クリスティ走行中の豪華列車内で起きた陰惨な強盗殺人。警察は被害者の別居中の夫を逮捕した。必至に弁明する夫だが、妻の客室に入るところを目撃されているのだ。

短編集【教会で死んだ男】にある【プリマス行き急行列車】を長編用に膨らませたものだという。

すると、大まかな設定は同じということだろうか。犯人も?

しかし舞台である【青列車】は、「北フランスのカレーあるいはパリと南フランスのコート・ダジュール(リヴィエラ)地方を結んでいた夜行列車」ということで、長距離列車である。二部屋続きの個室もあり、犯罪現場となる。

アメリカ人の大金持ち、イギリスやフランスの上流階級の人たち。

しかし主人公は、長い間お年寄りの面倒を見てきてその人から遺産を相続した一人の女性。
舞い上がることなく、少しだけ社交界デビューという冒険をしてみたくなった。

彼女がいわば助手役で、ポワロと真相解明に動く。といってもポワロはヘイスティングスやミス・レモンに対するのとは違って、あくまでも外部のお嬢さんとして扱っているのだが。

【プリマス行き急行列車】の犯人を操っていた人物は今回物語中に登場しており、動機も元の作品とは違っている。
そして、真犯人は(もしかしたらと思ってはいたものの)意外な人物だった。

ドラマの放映は、今週末。どんな風になっているか楽しみだ。

 

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2021.05.18

名探偵ポワロ(52)【ホロー荘の殺人】

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ほぼ原作どおりと言っていいだろう。

しかし長編の映像化はむずかしい。
ホロー荘とは別に、ルーシーの実家についても若干触れられているのだが、判りにくい。
その実家に住むエドワードとジョンやヘンリエッタとの関わり合いも、ドラマだけでは判らないのではないか。
また、エドワードとミッジとの婚約も、唐突な感じがする。

途中闖入してくるヴェロニカは、原作より一層身勝手で嫌な感じの女になっていた。

 

以下、ネタバレあり。

ガーダがジョンを殺そうと思ったのは、ヴェロニカとジョンが一緒のところを見たからだが、実はずっとヘンリエッタとジョンに欺かれていたことは知らなかったのだ。周囲のみんなも周知の事実だったのに。
たった一度見たことが殺人の引き金になったのなら、これまでの裏切りを知ったらどうだったろう?

ポワロは犯罪を憎むが、真実をすべて公に明かしてしまうわけではない。

 

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2021.05.17

アガサ・クリスティ【ホロー荘の殺人】

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著者:アガサ・クリスティ
価格:1,078円
カテゴリ:一般
発売日:2003/12/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130022-8

アンカテル卿の午餐に招かれたポアロを待っていたのは、血を流している男と、その傍らでピストルを手にしたままうつろな表情をしている女だった。

ポワロは、現場の発見者でもある。
そのあと何度も出てくる表現だが、ポワロはその現場を「お芝居」のようだと表現している。

登場人物、誰もが芝居をしている?

 

この屋敷の女主人は、愛すべきウッカリやさんだ。薬缶をかけたまま忘れてしまうのは、日常茶飯事。
また止めどなくおしゃべりをする女性でもある。
次から次へと出てくる彼女の言葉には、うんざりしてしまう。

本書でも、男の身勝手が描かれている。
何も知らない、この男の妻。
周りから愚鈍だと思われていて、彼女自身、そう振る舞っている。
しかし最後に、彼女自身の口から「自分は周りが思っているほどバカではない」といったことを言わせている。

一番大きなお芝居は、このことだったのかも知れない。

 

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2021.05.16

ドラマ【刑事コロンボ 51話「だまされたコロンボ」

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知らなかったのだが、この会社のモデルは「プレイボーイ」なのだとか。

いずれにせよ、半裸のモデルたちの群像(?)にはうんざりする。

そのモデルたちを写真に撮り、関係を持つ、まさにプレイボーイのカメラマン。
彼と共同経営しながら愛人でもある「被害者」とは、けんかが絶えない。

あるとき業を煮やした女性側から、キッパリと会社を売ると言われ、慌てるカメラマン。
彼女がヨーロッパへ発つときも、派手な喧嘩をしていた。

その彼女が、戻ってこない。失踪事件とみて警察が乗り出すが、彼はいずれ帰るからと取り合おうとしない。

進行する中、「だまされたコロンボ」というタイトルが頭にこびりついていて、このまま進んでいってコロンボは大丈夫かなと思ってしまう。

結局、だまされた側がだましていて、【パイルD-3の壁】のような展開になる。

途中、壁の工事をしているのが何か意味ありげだったが、そう来たか。
ポケベルというのは使ったことがないが、こういう利用の仕方もあったのだなぁ。

 

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2021.05.15

【〝小分け冷凍おかず″を詰めるだけ! ゆーママの毎朝ラクする冷凍作りおきのお弁当】

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著者:松本有美
価格:1,320円
カテゴリ:一般
発売日:2019/03/08
出版社: 扶桑社
利用対象:一般
ISBN:978-4-594-61387-7

おかずを小分け冷凍しておけば、朝は半解凍して、お弁当箱に詰めるだけ!【「TRC MARC」の商品解説】

なんともながーいタイトルの本。ムックである。正式には【ゆーママの“小分け冷凍おかず”を詰めるだけ!毎朝ラクする冷凍作りおきのお弁当 たっぷり191レシピ】とある。

表紙が綺麗だったので、思わずポチッ。

上のチビさんは自分で冷凍物を詰めたお弁当を持って行くそうな。
多少なりとも、ヒントになるかな?

おかずを作っておいて、それを小分けにして冷凍しておくというのは、確かにいいアイデアだ。
市販の冷凍物でも、そうした惣菜はあったような。

種類も豊富で、色々作れたら楽しいだろうな。

 

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2021.05.14

名探偵ポワロ(51)【ナイルに死す】

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昨年映画にもなったようで、それのポワロは【オリエント急行殺人事件】でもポワロを演じた方だとか。
監督も兼ねているようだ。
ただこの情勢でエジプトロケが困難だとかで、公開が遅れるのか?

 

こちらは、毎週土曜日夕方の「NHKBSプレミアム ポワロシリーズ」の一作。昨年4月から始まって、50作を超えた。
途中ポワロではないクリスティ作品もあったが、まるで「世界中お籠もり生活」に合わせたかのよう。

さて本作だが、若干人物の整理はあるが、ほぼ原作どおり。

ポワロは、またも休暇中に事件に巻き込まれる。

起こるべくして起こった事件。ポワロが招き寄せたわけではない。

ナイル川ツアーの船上という舞台に、役者はすべてそろった。


やはり映像で見ると、景色など楽しめる。

不思議だったのは、どの船室も他人の出入り自由なこと。
食事に行っているときも、寝ているときも、平気で他の人が入ってきている。
今回は、密室状態のところはなかった。

 

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2021.05.13

アガサ・クリスティ【ナイルに死す】

Photo_20210504102501著者:アガサ・クリスティ
価格:1,386円(新版)
カテゴリ:一般
発売日:2020/09/11
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-15-131015-7

美貌の資産家リネットと新婚の夫のエジプト旅行中、夫の元婚約者が銃を手につけ回していた。不穏な空気の中、ナイル川をさかのぼる豪華客船上でついに悲劇が。【「TRC MARC」の商品解説】より

第一部で、殆どの登場人物が揃う。それぞれ理由があって、エジプトへ向かうことになる。

そして第二部では、「エジプトへ、エジプトへ」と集まってきた登場人物たち。人数が多いので、いちいちリストと見比べている始末。

読了後この第一部・第二部を読みかえしてみると、大きな伏線になっていることが解る。

第三部で、いよいよナイル川上の船の上が舞台になる。

主役のリネットは、「お金と美貌とスタイル」すべて完璧だと書かれているが、もう一つ、「頭」もいい。おそらく子どもの頃から、父親の自然の薫陶を受けていたのだろう。
その財産に関して手も無くひねり潰せるとおもっていた管財人は、戦略を変える必要に迫られる。

また見たところ普通の乗客たちも、それぞれの悩みを抱えていた。

事件の兆候がここで起きるが、リネットに向けて岩を落としたのは、ジャクリーンではなかった。
中心になる事件が起きたのは、物語が始まってから かなり経っていた。

それにしても、犯人たちは非常に巧妙な演技をしていたわけで、その時々の描写にしても完全に欺かれる。

ほぼ全員が抱えていた悩みも、明るい方向性も見えてきて、ある意味良い終わり方だったかも知れない。

 

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2021.05.12

ドラマ【刑事コロンボ 50話「殺意のキャンパス]】

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画家と、妻とモデル、隣家にすむ元妻。
ポワロの【五匹の子豚】でもそうだったが、画家というのは随分と身勝手なことをするもんだ。途中まで、余り良い気分になれなかった。

かなり進むまで、殺人の動機が判らなかった。しかし元々の被害者は、結構始めから出ていたのだった。
このバーの主、何回か見たように思うが、やはりちょい役で何度か出演していた模様。
どれだったか、ゆっくり調べてみよう。

現妻は、コロンボ夫人。これまでも出ていたが、今回が一番存在感があった。

最終ちかく、妻が出て行き、モデルも画家に何か囁く。それが何だったかは、結局判らなかった。中身は「自分も出て行くよ」ということだったのだろうが。

これでようやく、3月17日放映分。
まだまだ、今日放映の分も入れると、8作も残っている。

 

画像は、8年前。郡上市大和町の牡丹。

 

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2021.05.11

ZUAN LOVE! 「図案スケッチブック」インテリアトートBOOK (TJMOOK)

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価格:2,178円
カテゴリ:一般
発売日:2020/11/17
出版社: 宝島社
レーベル: TJ MOOK
利用対象:一般
ISBN:978-4-299-01045-2

大好評の付録つきムック「ZUAN LOVE!」第2弾が、ポケットたっぷり、収納力抜群の「インテリアトート」付録で登場します。【商品解説】

これって、カテゴリーは「書籍」になるのだろうか?

Twitterで見つけて、さっそく購入。「第2弾」ということは、「第1弾」があるのだろう。

本としてではなく、単にトートというかポーチというか?

A6のダイアリー・手帳が、二冊ずつ並んで入るのが便利。

あとは、家にいるときのお財布置場としても。

進行中の書類ファイルなども、ヒョイと投げ込んでおける。
いちいち棚に片づけなくても、その日のお仕事中のものの一時置場として便利だ。

あと、「おまけ」として付いてきた小物入れ二つは、使い道がない。
これ要らないからもう少し安いといいのにというtakoさんのTweetに全面的に賛成!

 

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2021.05.10

ダイアリー遍歴ふたたび

20130510-121707

年末に迷いに迷って、ようやく定着した「ダイアリー」と「手帳」。

それにかなり満足して使ってきたが、ここに至ってまたも迷いの虫登場。

ダイアリーはもっとコンパクトな方がいいかなとフト思ったのが間違いのはじまり。
というのも、過去に買ったそのコンパクトダイアリーが、なかなかいい感じだったから。

この迷いが出てきたときは、すでに4月も半ばを過ぎていた。当然殆どの種類はもう無くなっており、無駄に探し回る日々。
何とか見つけ出して使い始める。

しかししばらく経って、やはり情報量が絞り込めないことに悩む。

もう少し、併用でいくしかないかな。

 

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2021.05.09

朝倉宏景【白球アフロ】

Photo_20210425230901

著者:朝倉宏景
価格:671円
カテゴリ:一般
発売日:2016/07/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-293457-2

【小説現代長編新人賞奨励賞(第7回)】都立等々力高校野球部。甲子園には程遠い弱小校に、アフロな黒人転校生・クリスがやってきた! アフロ×高校野球×恋愛が紡ぎ出す、軽やかにして熱量あふれる青春ストーリー。【「TRC MARC」の商品解説】

今回、弱小野球部に黒人選手という、ちょっと変わった取り合わせ。

語り手は、そんなに派手ではないがなんとかセカンドレギュラーを維持している「俺」。

普通に野球部なのを、アフロのクリスに色々イレギュラーなことをしでかす。
その彼の「教育係」を仰せつかった「俺」。旧友で帰国子女の小野寺ともども、クリスの日本流やり方を伝授していく。


日本の「流儀」に、なかなか慣れないクリス。しかし彼の「Why?」が、伝統的な(いや しがらみだらけの)野球部(世界)に風穴を開けていく。

監督であり、俺やクリスの担任でもある小日向は、自身高校球児で「伝統」を守ってきたのだが、案外素直にクリスの「もっともだ」という部分には耳を傾ける。

 

最終場面、9回裏のシーンが、やはりちょっとジーンときた。

 

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2021.05.08

名探偵ポワロ(50)【杉の柩】

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原作をほぼ忠実になぞっているが、ポワロの登場が早いとかエリノアとロード医師は元から知り合っていたとか、若干の違いは見られる。

メアリは、原作ではもっと謙虚そうでオドオドしていた印象があるが、ドラマではエリノアや にぞんざいな口をきくなど、性格に違いが見られた。

それに、(確かに綺麗だが)ものすごく美人というほどでもなかったような。

エリノアに扮した女優さん、額にくっきりと刻まれた皺が気になった。

と、どうでもいいようなことを羅列。

これでどうやらポワロはクリア。

コロンボが、随分たまってしまった。

それもあって、他のドラマはもう見ないことにした。週に二本が限度だな!

 

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2021.05.07

アガサ・クリスティ【杉の柩】

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著者:アガサ・クリスティ
価格:1.034円
カテゴリ:一般
発売日:2004/05/01
出版社: 早川書房
レーベル: クリスティー文庫
利用対象:一般
ISBN:4-15-130018-X

婚約中のロディーとエリノアの前に現われた薔薇のごときメアリイ。ロディーが彼女に心変わりし、婚約は解消された。エリノアの心に激しい憎悪が湧き上がり、彼女の作った食事でメアリイが死んだ。

Kindle版は、6年ほど前に購入済みだった。
しかし相変わらず、まったく覚えていない。

非常に巧妙にしくまれた罠。偶然性は高いが、(犯人は)次の段階を用意していたというから、同じ結果が引き起こされただろう。
しかし関係者が少ないから、注意深く観察していれば(読んでいれば)見抜ける展開ではあった。
そういう意味では、ミスリードされにくい作品かもしれない。

冒頭法廷場面から始まったが、その時点では苦手だなと思った。
最近の話では、(「無実はさいなむ」や「五匹の子豚」のように)過去のことだからまだ許容出来た面もあったから。

ポワロ登場は、話が40%ほど進んでから。
エリノアに密かに好意をもった医師ロードが、ポワロに真相解明を依頼するところから始まる。

ポワロは小さな発見を丹念に拾い集め、真相にたどり着く。

最後、ポワロに感謝するロードに、彼女が命の恩人として感謝を捧げるべき相手はロードだと言う。
そして、彼女に必要なのはロードだと、励ます。

この先が明るくなるような終わり方でよかった。

 

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2021.05.06

名探偵ポワロ(49)「白昼の悪魔」

20130501-124635

島へ療養に行くのはポワロ一人のはずなのに、ヘイスティングスが付いてくる。

事件の捜査はジャップ警部だし、留守番のミス・レモンは調査で大活躍し、最後は島へ渡って謎解き場面では同席している。
長編になってからは、この4人はレギュラーといってもいいようだ。

出だしでいきなり被害者登場。

といった違いはあったが、あとの設定はほぼ原作通り。

あ、原作で疎んじられていたバギー大佐は、実は……というところだけが違ったが。

 

関連記事

アガサ・クリスティ【白昼の悪魔】(21.03.29)

 

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2021.05.05

史夏ふみ【イダジョ】

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著者:史夏ふみ
価格:748円
カテゴリ:一般
発売日:2019/11/15
出版社: 角川春樹事務所
レーベル: ハルキ文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-7584-4304-3

普通のサラリーマンの娘・安月美南が入学した聖コスマ&ダミアノ医科大学はお金持ちの子息が通う中堅医科大学だ。
そこに何も知らずに放り込まれた美南は、
個性的な面々に囲まれながら、医者になる覚悟を問われ、膨大な勉強に追われ、
不運な逆境に襲われながらも、医者になるため邁進する!

 

「イダジョ」って何? というのが最初の印象。
unlimitedで引っかかって来たので読んでみた。

「イダジョ」とは、「医大女子」ということらしい。
なんでもかんでも「なんとかジョ」とつければいいものではないと思うのだが……。
ジェンダー問題に逆行するのでは?

幼い頃祖母が亡くなったのを機に、医者になろうと決心した南
【泣くな研修医】とよく似た設定だ。ただそれが、「女子」という話。

現役イダジョ&女医から共感の声、続々!」と、紹介文にはあった。
「読むと元気になれる、医療×青春学園エンターテインメント!」ともあった。

たしかにそういう印象で、別に医大に通う女子大生でなくても成り立つ話かもしれない。

本書はunlimitedだった。シリーズものらしいが、やはり表紙カバー絵が陳腐で、手を出す気になれない。

 

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2021.05.04

名探偵ポワロ(48)【メソポタミア殺人事件】

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中東ものの一つ。

クリスティは、自身よく中東へ行っていたとか。
今の情勢からすれば、あまり考えられないことだろうか?

やはり映像で見る川の眺めなど、よく解る。

本編も、原作で登場しないヘイスティングスと同道している。
しかもバグダッドと行き来する若者の叔父という設定。

宿舎の様子も、ほぼ原作通りか。ポワロが泊まったのは、二階にある部屋ということだったが。
ポワロは、こうした環境が好きでは無い。

そうそう、何故ポワロがここにいるのか?
実は「ポワロが恋心を抱いた伯爵夫人」から、すぐに来てくれと言う要請を受けたから。
しかし夫人は一度も登場せず、あろうことか遠方の地から連絡が来て、バグダッドでの宿泊費まで負担させられるポワロ。
かなり笑える。

 

画像は、7年前に見た市民公園での彩雲。

 

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2021.05.03

万城目学【鴨川ホルモー】

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著者:万城目学
価格:616円
カテゴリ:一般
発売日:2009/02/25
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-393901-5

 

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、

「大阪」(【プリンセス・トヨトミ】)「奈良」(【鹿男あをによし)「滋賀」(【偉大なる、しゅららぼん)と読んできて、しばらく経つ。
著者のデビュー作でもある元祖(?)「京都」が未だだった。

登場人物の殆どが、歴史上の人物を思い浮かばせる。

主人公の阿部は「清明」。
先輩で現会長の菅原慎。など。

阿部が一目惚れして結局このおかしなサークル「兄弟青龍会」に入るきっかけになった、早良京子の態度が解せない。
また、阿部と楠木ふみとは今後発展があるなと途中気づいたが、その通りだった。人は見かけによらないものを、地で行っている。

どうにも荒唐無稽な話だが、京都・大阪・奈良と知っている地名が多かったこともあり、これぞ「万城目ワールド」というのを楽しめた。

最初に読んだ【プリンセス・トヨトミ】から、ちょうど10年経っている。

 

関連記事

【プリンセス・トヨトミ】(11.05.31)

【鹿男、あをによし】(13.04.16)

【偉大なる、しゅららぼん】(14.03.16)

 

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2021.05.02

四万十川の空、こいのぼり300匹 百均でこつこつ購入

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四万十川の空、こいのぼり300匹 百均でこつこつ購入

勇壮に泳ぐ大きなこいのぼりもいいが、こうした地域を愛する方に守られているこいのぼりも、暖かさを感じられて嬉しくなる。

四万十川

いつか行けるだろうか!

 

画像は朝日新聞のサイトから拝借

 

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2021.05.01

4月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:3813
ナイス数:1604

よつばと! 3 (電撃コミックス)よつばと! 3 (電撃コミックス)感想
https://app.cocolog-nifty.com/cms/blogs/24201/entries/92687774
ジャンボはあさぎが気になる存在だったのですね
読了日:04月29日 著者:あずま きよひこ


([い]4-1)風待ちのひと (ポプラ文庫)([い]4-1)風待ちのひと (ポプラ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-38babe.html
冒頭と最後、同じ若者から見た彼女を描いているのが、これまでと違う視点でおもしろかった。
読了日:04月27日 著者:伊吹 有喜


五匹の子豚 (クリスティー文庫)五匹の子豚 (クリスティー文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-8bb4a2.html
今晩、ドラマもありました。
読了日:04月24日 著者:アガサ・クリスティー,山本 やよい


暗色コメディ (文春文庫)暗色コメディ (文春文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2007/01/post_3384_1.html
著者の初期の頃の作品です。この頃から、逆転劇に冴えていたのでしょう。
読了日:04月24日 著者:連城三紀彦


東京近江寮食堂 宮崎編: 家族のレシピ (光文社文庫)東京近江寮食堂 宮崎編: 家族のレシピ (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-a69e09.html
お醤油の意外な使い道が色々わかります。
読了日:04月23日 著者:渡辺 淳子


桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉 (講談社文庫)桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-0d4874.html
この「御意黄」という桜は、一度は見てみたいものです。
読了日:04月22日 著者:北森鴻


四十九日のレシピ (ポプラ文庫)四十九日のレシピ (ポプラ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2011/02/post-fc81.html
こちらへ登録するのを忘れていたようです
読了日:04月21日 著者:伊吹有喜,高寄尚子


片づけの力 私たちは、もっと美しくなれる、部屋も、心も、人生も。片づけの力 私たちは、もっと美しくなれる、部屋も、心も、人生も。感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-efb3c9.html
この手の本は、卒業することにします!
読了日:04月21日 著者:Fujinao


今はちょっと、ついてないだけ (光文社文庫)今はちょっと、ついてないだけ (光文社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-b58196.html
それぞれの居場所が見つかってよかったです。
読了日:04月18日 著者:伊吹 有喜


花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫)花の下にて春死なむ 香菜里屋シリーズ1〈新装版〉 (講談社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-293e5a.html
シリーズもののようなので、続刊を読んでみようと思っています。
読了日:04月17日 著者:北森鴻


ミッドナイト・バス (文春文庫)ミッドナイト・バス (文春文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-2e6d42.html
地元の人から「白鳥さんのバス」と親しまれているバスの運転手が主人公です。
読了日:04月14日 著者:伊吹 有喜


風のベーコンサンド 高原カフェ日誌 (文春文庫 し 34-19)風のベーコンサンド 高原カフェ日誌 (文春文庫 し 34-19)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-f9456f.html
本書に出てくる、表題でもある「ベーコンサンド」。作ってみましたが、おいしかったです。
読了日:04月11日 著者:柴田 よしき


よつばと!(2) (電撃コミックス)よつばと!(2) (電撃コミックス)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-89af5b.html
さすがに三姉妹のことなど、判るようになりました。
読了日:04月10日 著者:あずま きよひこ


アガサ・クリスティー99の謎アガサ・クリスティー99の謎感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-53424d.html
ま、なんということない蘊蓄話でした。
読了日:04月06日 著者:早川書房編集部


よつばと!(1) (電撃コミックス)よつばと!(1) (電撃コミックス)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2021/04/post-605d4e.html
これからじっくり、復習します。
読了日:04月03日 著者:あずま きよひこ


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岩波晃子【岩波少年文庫のあゆみ】

Photo_20210422222001

編著:岩波晃子
価格:1,100円
カテゴリ:一般
発売日:2021/03/15
出版社: 岩波書店
レーベル: 岩波少年文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-00-114902-9

1950年のクリスマスの創刊以来、途切れることなく続いてきた岩波少年文庫。代表作と作家の解説、挿絵画家の逸話、翻訳者の仕事などから、その70年のあゆみを振り返る。【「TRC MARC」の商品解説】より

それぞれの作品の挿絵やカットも豊富で、その作品を思い出せる。
少年文庫と言っても、大人が読んでも楽しめる内容になっている。

最後に目録があるので、どれを読んだか確認するのもいいだろう。
未読本を読んでみたい。

 

以下、「目次」より。

はじめに

第一章 岩波少年文庫のあゆみ
創刊前夜/創刊の頃/創刊から10年/新刊活動休止/軽装版の時代/カラー新装版に/創刊から半世紀

第二章 物語の扉
もうひとつの世界を生きる/少年文庫の代表作15/もうひとつの名作選

第三章 挿絵の魅力
挿絵が誘う物語の世界/画家が描く挿絵/作家が描く挿絵/日本人画家が描く挿絵

第四章 翻訳の妙味
作者の世界を翻訳する/美しいリズムを翻訳/文章の調子を翻訳/北欧の言語を翻訳/新訳の役割/ファンタジーを翻訳/翻訳という仕事

第五章 昔も今も……
本のある一生を/昔も今も

【コラム】
表紙の模様を解き明かす
知られざるマークの作者
周年キャッチコピー集合
「発刊に際して」読み比べ
おいしい少年文庫
タイトルにみる少年文庫
少年文庫の小さなおまけ

おわりに
岩波少年文庫 関連年譜
岩波少年文庫 総目録

 

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